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¥13,100,000 (Direct Cost: ¥13,100,000)
Fiscal Year 1989: ¥13,100,000 (Direct Cost: ¥13,100,000)
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Research Abstract |
本研究においては、コミュニケーションにおける各段階を,階層的なレベルに分けてモデル化し,互いに交流する二つのシステムの各々の持つ知識の間の相互作用として捉えて,高次コミュニケーションのための基本的な機構を解明し,機能を定式化することを目的としている。本年度においては,次の項目について研究を行なった。また,重点領域研究計画班として,公募の4班を加えて2回の研究会を開催し,相互の研究の連絡を図った。 1.コミュニケーション機構における相互理解の基本機構(1)対話相手を,階層的なレベルに分けてモデル化し,構造と機能の定式化を試みている。今年度は,表現レベルの機能について考察し,特に,指示,類推,省略,文脈の問題について検討した。(2)対話する二つのプロセスの交信の一つのケースとして,複数のアルゴリズムの計算機内での協調的な並列処理環境を実験した。 (3)また,対話の状況意味に応じてコマンドや操作を予測するために,履歴のコンテキストの解析と抽出についても実験した。 2.知識ー知識の相互作用 自然言語によって機械と人とのコミュニケーションを行うことを目標として,(1)不特定話者を対象とする日本語音声認識,(2)統合的自然言語理解、(3)自然言語テキストからの空間情景の復元,(4)ユーザーの意図を反映したスケジュール管理機構,(5)および統合的な問題解決のための論理について研究した。 3.対話におけるパートナモデル トップダウン的に知識型設計方法論の開発,およびボトムアップ的にプロトコルと通信ソフトウェアの開発法の二つの角度から研究を進めている。(1)マンマシンインタフェース設計のための知識モデル,(2)およびプロトコル仕様化環境の構成の研究を行った。
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