Project/Area Number |
01636004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
千葉 英雄 京都大学, 農学部, 名誉教授 (40026521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 邦男 東京大学, 農学部, 名誉教授 (60011821)
森 謙治 東京大学, 農学部, 教授 (20011843)
塚谷 博昭 徳島大学, 薬学部, 教授 (90035535)
菅野 道廣 九州大学, 農学部, 教授 (70038181)
加藤 博通 東京大学, 農学部, 教授 (90011840)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥27,000,000 (Direct Cost: ¥27,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥27,000,000 (Direct Cost: ¥27,000,000)
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Keywords | ペプチド / 血圧降下作用 / メラノイジン / 細胞増殖 / コレステロール低下作用 |
Research Abstract |
本研究は食品に由来する新しい生体調節因子の単離、構造決定および化学合成を行い、機能性因子の物質としての特性を解明し、実際の食品として利用する際の適格性に関する基礎的な知見を得ることを目的としている。 乳蛋白質の酵素分解物から3種類の回腸収縮ペプチドを単離し、性質を比較した。人乳α_<s1>-カゼイン由来のcasoxin Dは脳卒中易発性高血圧ラットに静注した際に顕著な血圧降下作用を示した(千葉)。グルコースとグリシンより得た分子量12,000以上の高分子メラノイジンの一部が腸管吸収され脱変異原として作用しうることを示した(加藤)。アレルギーや炎症のメディエーターである血小板活性化因子(PAF)の産生を食品成分によって抑制するための基礎実験を行った(里内)。食品加工中にリン脂質の過酸化反応によってPAF活性を有する物質が生成することを証明した(塚谷)。大豆タンパク消化物中の胆汁酸との結合能を持った高分子ペプチドが糞便中へのステロイドの排出を促進することによって血清コレステロールレベルを低下させることを見い出した(菅野)。ペプチドグリカン、エンドトキシン、ガングリオシドなど生体及び食品に含まれる生理性質糖質の構造ー活性相関を検討した(長谷川)。植物由来の生理活性セレブロシドの化学合成を行い、生理活性を有する光学活性体を決定した(森)。小腸上皮細胞株IECー6に対しヒト脱脂乳蛋白、乳清糖蛋白、ラクトフェリンが増殖活性を示すことを見い出した(山内)。カレー原料のターメリックに含まれるクルクミンを水素添加して得られたテトラヒドロ体が強い抗酸化作用を有することを見い出した(川岸,大澤)。抗脳卒中効果を持つパルミトレイン酸が脂肪酸伸長反応を阻害すると共に、無酸素時の動脈壁細胞に対し保護効果を示すことを見い出した(竹下)。エイコサペンタエン酸の体内代謝を解明するために各種同位元素誘導体を合成した(水柿)。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)