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培養脳神経細胞の生存と分化を促す蛋白因子の同定とその因子の神経回路形成への影響

Research Project

Project/Area Number 01638512
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

田口 隆久  大阪大学, 基礎工学部, 教務職員 (10197246)

Project Period (FY) 1989
Project Status Completed (Fiscal Year 1989)
Budget Amount *help
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Keywords栄養因子 / 培養神経細胞 / 分化
Research Abstract

これまでの研究から、ニワトリ胚終脳神経細胞に対して特異的に作用して生存を延長し、分化を促進するタンパク性因子がニワトリ脚筋抽出液中に存在することが明らかになった。本年度は、この因子の同定を目指して生化学的手法と免疫学的手法を用いた研究を実施した。まず、HPLCを用いてこの因子の部分精製を試みた。DEAEを結合部位とする陰イオン交換カラムによる数度のクロマトグラフィ-の結果、分子量28Kのタンパクを含む分画に最も強く神経細胞を分化させる活性の残ることが明らかになった。次に、部分精製した、分化(すなわち神経繊維伸長)活性をもつ因子を抗原として用い、モノクロ-ナル抗体の作製を試みた。抗原量等の制約により、in vitroの免疫法による抗体作製法を採用した。抗原を用いたELISA法と吸着解離法を用いたバイオアッセイ法によりスクリ-ニングを行ない、それらの両方でポジティブなモノクロ-ナル抗体が得られた。この抗体を産生するハイブリド-マは3回のクロ-ニングを経ているためモノクロ-ナルであることは確実である。ウェスタンブロッティングによる解析で、この抗体は28Kのタンパク質を認識することが明らかになった。また、この抗体を用いたアフィニテイ精製法によって得られたタンパク質に神経繊維伸長活性が認められた。したがって、この28KDaタンパク質が分化促進因子であることが結論できる。問題点としては、この活性が、抗原として用いた分画よりは比活性で較べると低いこと、クロ-ニング、エキスパンドの過程で、他の有力なモノクロ-ナル抗体が消滅したことがあげられ、この結論に100%の確信が得られるまでには至っていない。今後は、この因子のcDNAクロ-ニングを目指すと同時に、再度モノクロ-ナル抗体の調製を試み、よりこの結論を確かなものにしてゆく予定である。

Report

(1 results)
  • 1989 Annual Research Report
  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] T.Ide: "Mast cell degranulating peptide forms voltage gated and cation-selective channels in lipid bilayers" biochem.Biophys.Reds.Comm.163. 155-160 (1989)

    • Related Report
      1989 Annual Research Report
  • [Publications] 田口隆久: "運動神経成長因子" 神経精神薬理. 11. 607-615 (1989)

    • Related Report
      1989 Annual Research Report

URL: 

Published: 1989-04-01   Modified: 2016-04-21  

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