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神経回路形成過程におけるがん遺伝子の働き

Research Project

Project/Area Number 01638520
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionTokyo Metropolitan Institute for Neuroscience

Principal Investigator

野呂 信弘  (財)東京都神経科学総合研究所, 微生物学研究室, 主事研究員 (40172829)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 市川 真澄  (財)東京都神経科学総合研究所, 解剖発生学研究室, 主事研究員 (20124414)
Project Period (FY) 1989
Project Status Completed (Fiscal Year 1989)
Budget Amount *help
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Keywordsc-src遺伝子 / 神経細胞 / シナプス / pp60^<c-src>
Research Abstract

神経細胞の分化と関係の深い^<c-src>遺伝子およびその遺伝子産物(pp60^<c-src>)ま細胞分化・神経機能発現における働きを明らかにすることを目的として研究を行なった。これまでの研究から、pp60^<c-src>)の発現は神経細胞樹状突起の成長およびそのシナプスの形成段階と密接なつながりが特に強いことを明らかにしてきた。今年度は、神経回路形成におけるこのタンパク質の役割に焦点を当てて実験を行なった。
(1)pc12h細胞は神経成長因子(NGF)で分化して神経突起を伸ばすが、シナプスを形成するには至らない。そこで、この細胞に突然変異誘発剤を作用させた後、6-チオグアニン存在下に培養しHGPRT欠損PC12h細胞(HGPPT^- PC12h)を分離した。この細胞とラット胎齢14〜18日の大脳皮質あるいは海馬・嗅球の細胞を電気融合法により融合し、HAT培地を用いてハイブリド-マ(ニュ-ロド-マ;neurodom)を分離した。これらの細胞をクロ-ニングした後、NGF感受性を神経突起の伸長を指標にして調べた結果90%以上のクロ-ンが陽性であった。クロ-サイトメトリ-を用いた解析から染色体は4nで確かに融合細胞であることが認められた。この細胞はMAP-2陽性であることから5生体ニュ-ロンの性質を保持していると考えられた。現在、CASALSを用いてシナプス形成能をモニタ-している。
(2)PC12n細胞のc-src遺伝子の発現は、NGF依存性で細胞分化に伴なって上昇することはすでに報告した。この細胞にヘルペスウイルスチミジンキナ-ゼおよびSV40ウイルス初期遺伝子プロモ-タ-にアンチセンス方向にv-src遺伝子カルボキシ末端1.1kbを連結したアンチセンスベクタ-を導入し、NGFで刺激した。その結果、アンチセンスベクタ-を導入されたpc12h細胞は、RNAの発現量に依存して神経突起の成長が抑制され、pc12h細胞の分化とc-src遺伝子の発現との間に因果関係のあることが証明された。

Report

(1 results)
  • 1989 Annual Research Report
  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] N.Noro: "Correlation between c-src gene expression and differentiation of PC12h rat pheochromocytoma" Neurosci.Lett. (1990)

    • Related Report
      1989 Annual Research Report
  • [Publications] 野呂信弘: "神経機能と癌遺伝子" Brain Medical. 1. 51-60 (1989)

    • Related Report
      1989 Annual Research Report

URL: 

Published: 1989-04-01   Modified: 2016-04-21  

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