GTP結合蛋白質の内在性モノ(ADP-リボシル)化の生理的役割
Project/Area Number |
01641538
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
田沼 靖一 帝京大学, 薬学部, 講師 (10142449)
|
Project Period (FY) |
1989
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
|
Keywords | モノ(ADP-リボシル)化反応 / モノ(ADP-リボシル)トランスフェラ-ゼ / GTP結合蛋白質 / 細胞情報伝達系 |
Research Abstract |
ヒト赤血球、血小板において、アデニレ-トシクラ-ゼ系に介在する抑制性のGTP結合蛋白質(Gi)をモノ(ADP-リボシル)化する酵素、ADP-リボシルトランスフェラ-ゼCとそれを水解する酵素、ADPーリボシルプロテインヒドロラ-ゼCが存在することを見出した。トヒ血小板膜に存在するGiをADP-リボルシトランスフェラ-ゼCによりモノ(ADP-リボシル)化すると、α2-アドレナリン受容体を介するエピネフリンのアデニレ-トシクラ-ゼの抑制シグナルが遮断された。この遮断効果はGiのモノ(ADP-リボシン)化の程度とよく相関した。また、この効果はADP-リボシトランスフェラ-ゼCの阻害剤であるニコチンアミドの添加により阻害された。一方、Giのモノ(ADP-リボ-ス)をADP-リボシルフロテインヒドロラ-ゼCによる水解除去すると、エピネフリンのアデニレ-トシクラ-ゼ抑制活性が回復した。この回復の度合はモノ(ADP-リボ-ス)の除去の程度に比例していた。また、ADP-リボシルプロテインヒドロラ-ゼCの阻害剤であるADP-リボ-スの添加により、エピネフリンの抑制活性の回復は阻害された。以上の結果より、ADP-リボシルトランスフェラ-ゼCとADP-リボシルプロテインヒドロラ-ゼCは、Giを可逆的にモノ(ADP-リボシル)化することによってアデニレ-トシクラ-ゼ抑制系を調節していると考えられる。
|
Report
(1 results)
Research Products
(7 results)