Project/Area Number |
01641539
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
笠原 道弘 帝京大学, 医学部, 教授 (40010102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩森 継紀 帝京大学, 医学部, 助手
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 糖輸送 / インスリン受容体 / 小胞輸送 / リサイクリング / 糖輸送体 |
Research Abstract |
糖代謝のホメオスタシスに重要なホルモンであるインスリンについては様々な研究がなされたが、まだ確固としたセコンド・メっセンジャ-は見いだされてない。本研究では、インスリン受容体へのインスリンの結合から糖輸送活性の上昇にいたる情報伝達を取り上げた。 1.細胞内情報伝達機構に対する新しいアプロ-チとして遺伝学的アプロ-チを開発した。即ちCHO細胞の抗生物質耐性の変異株を作成し糖輸送が増強していることを見いだした。ヒト・ミトコンドリアより復合体11のサブユニットに対するcDNAを取り出しシ-クエンスした。さらに、下等真核細胞の酵母(S.Cerevisiae)における細胞内小胞輸送機構の変異を検討し、2つの遺伝子をクロ-ニングし対応するアミノ酸配列を求めた。その内の1つSEC23についてはラット腎臓において相同な蛋白があることがわかった。 2.形態学的検討。抗体を用い、糖輸送体の各組織における分布を明らかにした。蛍光抗体法及び金粒子法による凍結切片電顕法より、腎臓における分布を調べた。S3において促進拡散系輸送体は細胞膜の側底膜に、Na依存性能動輸送体は刷子緑膜に局在することが形態学的に初めて確かめられた。 3.インスリン受容体と糖輸送体のリサイクリング。細胞内分画法により細胞膜とミクロゾ-ムを分離分取する事により、インスリン投与により内在化するインスリン受容体の30%が糖輸送体と同一の小胞に存在することが判った。このことはインスリン受容体と糖輸送体のリサイクリングが直接にカップルしておリ、糖輸送の活性上昇が小胞の細胞内移動によって起こっていることを示唆する。今後、In vitro実験系を構築しさらに検討を進める予定である。
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