Project/Area Number |
01642009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
長谷川 孝士 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (70036151)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧戸 章 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助手 (40190334)
北条 常久 聖霊女子短期大学, 文学部, 教授 (80173574)
白石 寿文 佐賀大学, 教育学部, 教授 (50033569)
中洌 正堯 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (80032176)
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Project Period (FY) |
1989 – 1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 1989: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | 昔話 / 音声教材 / 話しことばの発達 / 日本語音声の特質 / 「いさくむ」ことば / 遠藤熊吉 / 標準語 / 方言 |
Research Abstract |
中国からの留学生1名(男性、30歳)、台湾からの留学生2名(女性、ともに24歳)、日本人小学生1名(女子、11歳)に、昔話の録音教材「なしとり兄弟」を聞かせ、語、文、文章の単位で、意味のとらえにくいところはどこかを、調査したものである。複合形の表現、方言的な言い回し、擬音語・擬態語などが理解されにくい。また、この昔話の主題も理解されにくい事がわかる。 話しことばとして自立的に文脈を形成していくことが必要になる授業場面を取り上げ、そこでの話しことばの実態から、発達のすじみちを探ったものである。その一つとして、型を意識させた発言から、やがて、ひとまとまりの自立した表現へというすじみちが考えられる。ただ、型は形式化の危険性をはらむだけに、指導上、表現内容とともに用いるべき必然の場を組織する必要がある。 話しことば教育の実践研究である。日本語音声の特質を小中学生に自覚させ、自らの話しことば学習に強い関心を抱かせるための音声教材と授業展開のあり方を実証的に解明した。「むかし、むかし(mukasi mukasi)」を逆にした「いさくむ(isakumu)」ことばを提示する。テープレコーダーによって実験、実証し、日本語音声の特質を興味深く学ばせることができる。 戦前から戦後にかけて、秋田県平鹿郡西成瀬村を中心に標準語教育に尽くした遠藤熊吉の業績は、今日に引き継がれている。遠藤熊吉の実践の特質(方言による自由な会話から標準語へ、など)および、排他的な秋田の田舎で標準語による話しことば教育が受け入れられた理由(吉野鉱山など)、その教育が現在まで継承されてきた理由(『にっぽんご5』の仕事など)を明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)