Project/Area Number |
01643002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
赤澤 威 東京大学, 総合研究資料館, 助教授 (70013753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 柳太郎 東京大学, 医学部, 助教授 (60010071)
米倉 伸之 東京大学, 理学部, 助教授 (30011563)
杉田 繁治 国立民族学博物館, 教授 (40026042)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥22,000,000 (Direct Cost: ¥22,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥22,000,000 (Direct Cost: ¥22,000,000)
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Keywords | モンゴロイド / 日本人 / アメリカインディアン / 人種 / シベリア / 最終氷期 |
Research Abstract |
当領域研究初年度にあたる本年は、各専門において分析的研究をスタートさせると同時に、当領域研究と関連する既存の研究成果やその裏付けとなる各種データを収集し、それを編集・加工したデータベースを構築することとした。 上述の分析的研究については、関連する計画研究ごとに研究実績が報告される予定であり、以下、総括班が中心となり構築したデータベース内容とその成果を要約報告する。 1.データベースの名称 「人類拡散画像データベース」 2.目的 アフリカ大地溝帯で誕生した人類が地球上の隅々にまで拡散・移住した現象を、その具体的足跡である遺跡のデータ(「遺跡ファイル」)と、拡散・移住集団を取り巻いていた自然条件に関するデータ(「古環境ファイル」)を用いて、時間の経過をたどりながら再現・映像化する。 3.内容 「遺跡ファイル」はアフリカ大地溝帯の約500万年前の最古の人類遺跡から、拡散の到達点の一つである南米大陸最南端フェゴ島における数千年前の遺跡まで1500遺跡に関するデータ、「古環境ファイル」は、約20000年前から始まった最終氷期における氷系および陸橋の分布状況に関するデータである。 4.画像データベース 上述二つの基本ファイルを結合し、人類が誕生以来居住域をどのように広げていったかを世界地図上に再現し、約20000年前に始まる最終氷期の前後で人類の居住域がどのように変化したかを明らかにする。 5.結果 (1)人類のシベリアへの本格的進出は、20000年前以前の最後の間氷期である。 (2)約20000年前に始まる最終氷期にシベリアの地でいわゆる北方系モンゴロイドが誕生する。 (3)北方系モンゴロイドは最終氷期に拡散し、その一部はユーラシア大陸東海岸一帯に出現した陸橋を伝わりアメリカ大陸へ、またある一団は日本列島へ移住した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)