海洋表層乱流計測によるエネルギ-フラックスのシ-トル-ス
Project/Area Number |
01646503
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
金成 誠一 北海道大学, 理学部, 教授 (70027233)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 海面フラックス / シ-トル-ス / リモ-トセンシング / 乱流輸送 |
Research Abstract |
海面を通る大気・海洋間の種々のフラックスは、海面下の海洋内部の乱流状態によって大きく影響される。海面を通る、この様な熱、運動量質量等のフラックスを衛星によるリモ-トセンシング技術によって、グロ-バルに評価する為の手法を確率することが、本重点研究中の主要な課題としてとりあげられているが、そうした手法の確立に際しては、フラックス量のシ-・トル-ス・デ-タが画像解析手法の基礎として欠かせない。本研究は、マイクロ・ストラクチュア・プロファイラ-(MSP)による海面下の乱流計測から見積られた各種フラックス量と衛星画像から比較的容易に見積られる気象要素のひとつである風速値との相関を決定し、画像から直接海面フラックス量を見積るための基礎資料を提供しようとするものである。 平成元年度の初夏に実施された本州南方海域の観測から、混合層内の熱及び質量フラックスを見積った。熱フラックスは800W/m^2から6.6W/m_2にわたり、その上限値は従来、海洋で見積られた平均的なフラックス量に比べ格段に大きい値を示した。こうした値は、Moumらのマイクロスケ-ル観測結果でも示されている。このような値は、また、気象デ-タを用いたバルク法による海面熱フラックスの値とほぼ一致する。 見積られた熱および質量フラックスは、3時間平均風速の3乗と良い相関があり、衛星デ-タによる風速分布の推定が可能ならば、その風速分布に対応して、海面フラックスを評価できる可能性が示唆された。 ただし、こうした傾向は、今回のような昇温期に限定される可能性が大きく、スト-ム通過や冷却期に果して同様な風速依存性が成立するかどうかは今後の観測の集積、解析に埃たねばならない。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)