海洋リモ-トセンシング画像の大気補正手法の開発と応用
Project/Area Number |
01646522
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
向井 苑生 金沢工業大学, 工学部, 教授 (00097411)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 海洋探査 / 大気補正 / 多重散乱 |
Research Abstract |
リモ-トセンシングデ-タの利用に際し、地球大気における多重散乱光を無視できない。この多重散乱光は大気効果と呼ばれ、原画像から大気効果を除去することを大気補正という。本研究では、地球大気-海洋モデルでの入射太陽光の多重散乱計算に基ざく、海洋探査衛星画像の大気補正手法を開発した。 可視域においては、大気効果のため、海洋からの放射輝度はセンサ-に観測される全放射輝度の10%にも満たない。ゆえに、海洋リモ-トセンシングにおいて、特に正確な大気補正が重要となる。得られた多重散乱計算結果は、デ-タベ-スに格納し、大気補正画像処理を効率的に行えるようにしている。 この手法をニンバス-7衛星に搭載されたCZCSデ-タに適用し、各バンドでの大気補性画像、及び可視波長(バンド1.2.3)の補正画像よりクロロフィル濃度分布画像を作成した。得られた画像と、海洋デ-タの照合より、我々の大気補正手法が、日本近海の潮(特に黒潮)の流れに対応した海面の詳細なパタ-ンを表している事がわかった。 処理画像の精度は、多重散乱計算に用いた地球大気モデルの確からしさに依存する。特に、地球大気エアロゾルモデルの設定が難しい。これは、エアロゾル密度や光学特性が、時間や場所によって変動するためである。ここでは、エアロゾルモデル(即ち、大気モデル)をCZCSの多色デ-タを用いて推定する方法を紹介した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)