山岳地帯の衛星画像デ-タに対する大気及び地形起伏効果の補正
Project/Area Number |
01646523
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
川田 剛之 金沢工業大学, 工学部, 教授 (70104768)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門脇 信夫 金沢工業高等専門学校, 教授 (60064424)
上野 季夫 金沢工業大学, 工学部, 名誉教授 (20064412)
|
Project Period (FY) |
1989
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
|
Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
|
Keywords | 大気効果 / 地形効果 / ランベルト反射 / ミネラルト反射 / 多重散乱 / 植生分類 / 山岳画像 / モンテカルロ・シミュレ-ション |
Research Abstract |
衛星搭載のセンサ-によって観測される山岳地帯の画像デ-タには大気散乱や地形起伏による影響が含まれているので、これらの大気・地形効果の補正をせずに観測CCTレベル値を用いてスペクトル分類を行っても、単に地形起伏の状態を分類するだけで、山岳植生は分類出来ない。本研究の目的は山岳画像デ-タに含まれる大気・及び地形起伏の効果を除去する補正手法を確立する事にある。本研究では、まず平坦地形の画像デ-タに適用出来る大気効果補正手法を拡張し、山岳地帯の画像デ-タに適用する為の大気・地形効果補正の手法を提案する事を行った。次にこの手法を実際のMOS-1 MESSR画像デ-タに適用し、解析を行った。 本研究によって得られた主な結果をまとめると次の様になる。 (1)衛星による山岳画像デ-タに含まれる大気及び地形効果を去する解析的な近似補正手法を開発した。(2)開発した近似補正手法を実際のMOS-1 MESSRの山岳画像デ-タに適用し、現地観測デ-タを判断基準にした時、その画質及び分類結果に有効な改善を得ることが出来た。(3)山岳地帯の植生の反射は等方的なランベルト反射ではなく、非等方的なミネラルト反射に従っていると言う新しい知見を得た。(4)3次元のモンテカルロ実験を地形の谷間モデルに実行し、タ-ゲット地点へ入射する直接光と周囲地形の反射等による間接光の両者をカウントして衛星観測画像デ-タに対する地形による影響を推定、考察した。 今後に残されている問題としては、広領域において実際の標高デ-タを考慮した3次元の光の多重散乱及び多重反射過程のモンテカルロ数値実験の遂行がある。この為には計算時間の短縮、信頼性のある長周期の乱数発生機構の開発等の解決が必要である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)