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¥17,500,000 (Direct Cost: ¥17,500,000)
Fiscal Year 1989: ¥17,500,000 (Direct Cost: ¥17,500,000)
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Research Abstract |
1)1,2,3ーセレナ及びチアジアゾールは熱及び光反応による高い反応活性種を生成し、セレニレンのDiels-Alder付加体を得る。シリランは種々の求核試薬と反応し環拡大生成物を、ジゲルメンは安定なヘテロジゲルミランの無色(C,N,S,Se)および黄色(Te)の結晶を生成する。(安藤) 2)ピリジン環とピリミジン環が縮環したトリチアペンタレン型化合物は、2個のメチル基が40ー60℃でコアレスする。これはピリミジン側のNーS結合の開裂、回転による。左右にピリジンが縮環したチアペンタレン型化合物は、NーS(IV)ーN結合開裂による環の束縛回転に対する置換基(X,Y)の電子的効果を検討した。(秋葉) 3)ラジカルのPBNへの付加の遷移状態に関して新しいスピントラップ剤を合成し、その選択性を検討した。^<15>Nの測定を各種の置換アミドに対し、ρ値の符号が逆転していることを認めた。ヘテロ原子を含む分子力学パラメーターの設定法を開発し、これらの系の伸縮・変角の力の定数の決定に応用した。(廣田) 4)オクタシラキュバン(1)の電化電位(0.48V)は、塩化アルミニニウムにより容易に一電子酸化を受けた。テトラシアノエチレンとの混合物は、820nmにCTバンドを与えた。環状ポリシランのCTバンドの中で最も長波長の値であり、半導体レーザーの波長範囲内である。過酸で酸化したところオクタシルセスキオキサンがほぼ定量的に生成した。1が高電子性有機ポリシランであることが示された。(松本) 5)特異構造をもつ有機リン化合物を安定化学種として単離・同定する目的で、立体保護基として2,4,6ートリーtーペンチルフェニル基をはじめとして、2,6ージーtーブチルフェニル基、2,4,6ートリーtーペンチルフェニル基、1,1,4,4,5,5,8,8ーオクタメチル1,2,3,4,5,6,7,8ーオクタヒドロー9ーアントラセニル基などの有用性について検討し、ジホスフェン(ーP=Pー)、1,3ージホスファレン(ーP=C=Pー)、ホスファアルキン(ーC=P)類の合成を試みた。(吉藤)
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