Project/Area Number |
01648002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岩村 秀 東京大学, 理学部, 教授 (10011496)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
務台 潔 東京大学, 教養学部, 教授 (80012326)
富岡 秀雄 三重大学, 工学部, 教授 (20024599)
竹内 賢一 京都大学, 工学部, 教授 (50026358)
沢木 泰彦 名古屋大学, 工学部, 教授 (30023120)
伊藤 公一 大阪市立大学, 理学部, 教授 (70029403)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥21,700,000 (Direct Cost: ¥21,700,000)
Fiscal Year 1989: ¥21,700,000 (Direct Cost: ¥21,700,000)
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Keywords | 高スピン有機分子 / 有機磁性体 / 反応中間体 / ESRスペクトル / カルベン・ナイトレン / 炭化水素塩 / ラジカル / 磁場効果 |
Research Abstract |
不安定で短寿命ではあるが電子スピンや正・負の電荷を有することに特徴のある活性有機分子、イオン種の分子設計を進め、興味ある物性を期待できる新規有機物質群製の基礎研究を行った。 1)岩村は、ウルマンのニトロニルニトロキシドを化学量論的に含むポリアセチレンの合成に成功し、その磁性を厳密に調べた。スピン間の相互作用が弱い常磁性に留っている。また1ー(置換フェニル)ー1,3ーブタジインを各種合成し、トポ化学的固相重合を行った。光磁気記録素子を構築する構想を展開した。 2)伊藤は、高スピンフェニレンカルベンのモノマー構造について、スピン密度分布の大きさと絶対符号を、ENDOR法で決定した。また有機フェリ磁性体のプロトタイプ分子のESRスペクトルを解析した。 3)沢木は、ジアゾ化合物を酸化剤および光増感反応で一電子酸化し窒素分子を離脱させる方法を開発し、その機構を調べた。極低温剛体溶媒中でジアゾ化合物のイオンラジカルを検出することに成功した。 4)竹内は、きわめて安定な炭化水素カチオンとアニオンを合成し、その複分解で新規な炭化水素塩を得ることに成功した。両イオン種の化学構造と炭素ー炭素シグマ結合のイオン解離性の相関が論じられた。 5)富岡は、極低温アルゴンマトリックス中で1,3ービス(ジアゾ)ー2ーインダノンおよびo^-フェネチルフェニルアジドを光分解し、逐次分子内転位反応機構を明らかにした。 6)務台は、含硫黄ニトロ化合物の反応速度、生成物分布を調べ予備的ながら顕著な磁場効果を発見した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)