Project/Area Number |
01649004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
桑嶋 功 東京工業大学, 理学部, 教授 (50016086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 嘉則 東北大学, 理学部, 教授 (60029519)
村井 真二 大阪大学, 工学部, 教授 (00029050)
藤本 博 京都大学, 工学部, 助教授 (40026068)
中井 武 東京工業大学, 工学部, 教授 (90016717)
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Project Period (FY) |
1989 – 1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥21,000,000 (Direct Cost: ¥21,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥21,000,000 (Direct Cost: ¥21,000,000)
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Keywords | 分子内閉環反応 / タキサンジテルペノイド / 触媒的不斉エン反応 / 反応中心の局所的特性の可視化 / アシルリチウム / ジェノラート / 窒素求核試剤 |
Research Abstract |
桑嶋:新規中員環炭素骨格構築法を確立する目的でルイス酸性条件下での1)ジエノールシリルエーテルとアセタール部位を持つ化合物の分子内閉環反応及び2)1ーシリルメチルシクロアルカノンの一炭素環拡大反応を新たに開発した。さらに、前者は生理活性天然有機化合物として重要なタキサンジテルペノイドの炭素骨格構築に極めて有効であることを明らかにした。 中井:メチルグリオキシラートを親エン体とする触媒的不斉合成について検討し、不斉配位子を持つチタン化合物を触媒として用いることにより、αーヒドキシエステルの不斉合成反応を開発した。また新規ジアステレオ選択的かつ1、4ー不斉転写を示すClaisen転位反応を見出した。 藤本:複合系を理論的に取り扱う手法として反応中心近傍の電子相互作用の局所的な特性に重点をおいて、特別に混成した数組の軌道対を用いて表現し、遷移金属錯体の存在下で反応中心が活性化される様子を可視化する試みを行った。また、分子の中の構造単位が持つ局所的な電子供与能あるいは受容能を求める手法を導いた。 村井:合成的に有用なアシルリチウムをアリルシラン陰イオンと一酸化炭素から発生させる手法を開発し、このアシルリチウムはシリル基の転位を経て、対応するジエノラートに収率良く変換できることを明らかにした。また、このジエノラートを用いて、合成的に有用なジエノールシリルエーテルの簡便な合成法を確立した。 山本:新基窒素求核試剤として、1)リチウムシリルベンジルアミド及び2)アミノプランバンを開発し、各々を用いて合成的に重要なβ-ラクタム及びアミノアルコールの高選択的新規合成法を開発した。
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Report
(1 results)
Research Products
(10 results)