Project/Area Number |
01649509
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
斉藤 烈 京都大学, 工学部, 助教授 (20026082)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 龍 京都大学, 工学部, 日本技術振興会特別研 (10202227)
杉山 弘 京都大学, 工学部, 助手 (50183843)
|
Project Period (FY) |
1989
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
|
Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1989: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
|
Keywords | ブレオマイシン / 抗ガン剤の作用機作 / DNA切断分子 |
Research Abstract |
タ-ゲット塩基配列を組み込んだ合成DNAを用いて、ブレオマイシン(BLM)およびネオカルチノスタチン(NCS)による塩基配列特異的ONA切断の機構について詳しく検討した。特にNCSと合成DNAとの反応で従来全く認められていなかった新しい様式。DNA背っだん経路を初めて明らかにする事に成功した。この知見に基いて、NCSクロモフォアとDNAとの相互作用を分子モデルおよびコンピュ-タ-グラフィックスを用いて検討し、従来とは全く異なる型式のDNA塩基配列の認識機構を提唱した。 一方、BLMとの反応においては、アリステロマイシンをDNAに組み込んだ基質を用いると、従来とは異なるタイプの酸化反応が起ることを見い出した。この酸化反応は最終的にアリステロマイシンの脱水素を併うもので我々が見い出した反応はBLM触媒による脱水素反応の最初の例である。活性型BLMの反応性を検索するための格好のプロ-ブとして巾広く利用されることが期待される。 人工DNA切断分子としてBLMのリガンドを単純化した化合物がコバルトの存在下光照射により効率良くDNAを切断する事実を見い出した。この分子を利用すれば光駆動型の人工DNA切断分子として広く応用できる事を実証した。
|