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HIV感染者の産生するJCウイルスの遺伝子構造とPML異常発生との相関

Research Project

Project/Area Number 01653512
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionTokyo Metropolitan Institute for Neuroscience

Principal Investigator

保井 孝太郎  (財)東京都神経科学総合研究所, 微生物, 副参事研究員 (90073080)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮本 道子  東京都神経科学総合研究所, 微生物, 主事研究員 (40190821)
Project Period (FY) 1989
Project Status Completed (Fiscal Year 1989)
Budget Amount *help
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 1989: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Keywords進行性多巣性白質脳症 / PML / JCウイルス / 調節領域遺伝子 / AIDS
Research Abstract

AIDS患者には神経系の疾患が多発し、深刻な問題となっている。進行性多巣性白質脳症(PML)は、JCVによっておこる脱髄疾患である。AIDS患者では、通常の10万倍以上の発生率でPMLが発生しており、またその病像は激しいものとなっている。JCVの調節領域遺伝子は、JCVの宿主域と増殖活性に係わっており、その変異は、JCVの宿主域を変化させることを我々は明かにした。そこで、PMLがAIDS患者に高率に発生し重症化する機構を明らかにするために、AIDS患者に感染しているJCVの調節遺伝子の構造を解析した。
PMLを発症し死亡した、日本人およびアメリカ人AIDS患者から、JCV遺伝子を分子クロ-ニングして、その調節領域遺伝子の構造を調査した。その結果、日本人AIDS患者からのJCVは、日本人型であり、アメリカ人AIDS患者からのJCVは、アメリカ人型であった。したがってAIDS患者に感染しているJCVはHIVの感染に伴って、アメリカからもたらされたものではないことがわかった。一方、調節領域の構造は、いずれのAIDS患者からクロ-ニングされたJCVにおいても、変異が起こっていることがわかった。この変異は、HIVの感染増殖によって引き起こされたものと考えられ、AIDS患者においては、高頻度に起こるものと思われる。JCVは通常、潜伏または持続感染状態にあり、潜伏または持続感染の場所は、腎臓細胞および周辺組織細胞と考えられてきた。今回我々は、末梢血細胞、脳脊髄液細胞から抽出したDNA標品からも、PCR法を用いてJCV遺伝子を検出することが出来た。したがってJCVは、血液リンパ系細胞で潜伏または持続感染している可能性があることが明らかとなり、HIVの感染がJCVの変異に直接関与しており、病原性の変化したJCVが排泄される可能性があることが明らかになった。

Report

(1 results)
  • 1989 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] T.Shinohara,M.Matsuda,K.Yasui,K.Yoshiike: "Host range bias of the JC virus mutant enhancer with DNA rearrangement" Virology. 170. 261-263 (1989)

    • Related Report
      1989 Annual Research Report

URL: 

Published: 1989-04-01   Modified: 2016-04-21  

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