Project/Area Number |
01654003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
浅島 誠 横浜市立大学, 文理学部, 教授 (00090564)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 圭 日本医科大学, 医・生物, 助手 (50181764)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
Fiscal Year 1989: ¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
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Keywords | 中胚葉誘導 / 分化誘導因子 / 両生類胚 / ツメガエル胚 / EDF / アクチビンA / 胚発生 |
Research Abstract |
両生類の後期胞胚や初期原腸胚の予定外胚葉は未分化細胞塊とみることができる。この未分化細胞塊に働いて脊索や筋肉などの中胚葉性組織の分化誘導物質の存在が明かとなった。まず、哺乳動物のミエロモノサイト由来のKー562株やTHPー1株、あるいは繊維芽腫瘍由来のHT・1080など22種の細胞株のコンディションメディウムの中に中胚葉性分化誘導能をもつ物質が存在するかどうかをイモリ胚およびツメガエルの予定外胚葉を用いて行われた。この中から9種の細胞株のコンディションメディウム中に高い中胚葉性の分化誘導能があることがわかった。そこでコンディションメディウム中に含まれる物質について、それたをDEAEカラムクロマトグラフィーや逆相カラムクロマトグラフィーなどで分析していくと単一の物質が精製された。その後、アミノ酸配列等を調べてみるとEDFと同一の物質であった。これらは、現在、またアクチビンAともよばれる物質で、TGFーβファミリーの1つの物質であった。そこでクローニングした遺伝子より合成したアクチビンA(またはEDF)そのものを用いて誘導能を調べたところ10ng/mlでも約70%が中胚葉分化を示した。そして50ng/mlでは調べた外植体のほぼすべてに筋肉や脊索、間充識など中胚葉性分化がみられた。アクチビンAは中胚葉分化誘導因子の一つであり、これは現在まで知られている因子の中で最も低濃度で中胚葉分化誘導をおこす物質である。アクチビンAをツメガエルの予定外胚葉に作用させたところ10ng/mlでも非常に高い中胚葉性活性をもつことがわかった。その後、ラットのアクリビンAをプローブとして、ツメガエルのcーDNAのライプラリーの中からアクチビンcーDNAに対してホモロジーをもつDNAをスクリーニングしたところM3、B9とC4という3つのDNAクローンを得ることができた。
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