DNA損傷と活性酸素に適応するための大腸菌遺伝子群の発現と機能
Project/Area Number |
01655503
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
品川 日出夫 大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (40029799)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
雨村 光子 大阪大学, 微生物病研究所, 教務職員 (80159467)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1989: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | レギュロン / DNA修復 / 突然変異 / アクチベ-タ- / レプレッサ- / ATP分解酵素 / ruvAB遺伝子 / umuDC遺伝子 |
Research Abstract |
活性酸素、特に過酸化水素による細胞の損傷を防ぐための応答と、DNAの損傷に対する大腸菌の応答機構を研究して以下の結果を得た。 1.過酸化水素に対する適応応答のレギュロンのアクチベ-タ-遺伝子oxyRをクロ-ニングし、全塩基配列を決定した。更にkatGタンパクが、自分自身の発現にはレプレッサ-として機能し、KatGに代表されるレギュロンの遺伝子に対してはアクチベ-タ-として機能することを証明した。OxyRタンパクを精製し、oxyR及びkatG遺伝子上の結合領域を明らかにした。 2.DNAの組換え修復に関与しているruvB遺伝子と共にオペロンを形成している遺伝子ruvAの欠失株を作成して、ruvAもDNA修復に関与していることを証明した。 3.RuvBタンパクを大腸菌で多量に産生させる株をつくり、このタンパクを高度に精製することに成功した。RuvBタンパクはATPとADPに結合して、弱いATPase活性をもつことがわかった。 4.紫外線や多くの化学物質による突然変異の誘発に関与するumuDおよびumuC遺伝子産物の多量生産株をつくることに成功した。現在これらのタンパク質を精製する作業を進めている。 5.DNA損傷によって発現が誘導されるが機能がわかっていないdinA遺伝子をクロ-ニングした。現在その遺伝子の塩基配列の決定と、機能を研究している。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)