Project/Area Number |
01658004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
三木 直正 大阪大学, 医学部, 教授 (40094445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 長三郎 金沢大学, 医学部, 教授 (50008231)
永井 克孝 東京大学, 医学部, 教授 (80072974)
古川 昭栄 国立精神神経センター, 神経研究所, 室長 (90159129)
小暮 久也 東北大学, 医学部, 教授 (20133936)
朝長 正徳 東京大学, 医学部, 教授 (10072977)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥59,300,000 (Direct Cost: ¥59,300,000)
Fiscal Year 1989: ¥59,300,000 (Direct Cost: ¥59,300,000)
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Keywords | アルツハイマー病 / 脳老化 / 細胞死 / 突起伸展 / 生存抑制因子 / 神経成長因子 |
Research Abstract |
1)海馬、大脳皮質における長期増強が、NMDAグルタミン酸受容体およびカルシウムを介して生じること、さらに、海馬ではプレシナプスが大脳皮質ではポストシナプスが重要な役割をしていることを、独自の方法で明らかにした。 2)アルツハイマー脳、海馬における神経細胞の死の原因追求のために、一過性脳虚血法、海馬の移植法、サイトカイン抗体、タウ抗体などを用いて調べた。これらの方法が、神経細胞の死およびアルツハイマー病の研究に優れていること、また特定細胞(線状体の大型細胞)が特に死に易いことを明かにした。老年知呆脳ではミクログリアの増殖により、サイトカイン陽性細胞が多くみられる。海馬CA1錐体細胞障害部位以外の所にも、神経伝達機能の変調が見られる。 3)老化神経細胞の突起の維持再生に、SRC遺伝子産物、低分子GTP結合蛋白質、含有シアル化合物、軸索内輸送蛋白質や突起伸展因子受容体が重要な働きをしていることを明らかにした。神経突起伸展因子の受容体が加齢により減少・消失することにより、神経細胞が再生しなくなることを明らかにした。 4)老化脳にあり、アルツハイマー脳にない生存抑制因子を精製し、性質を明らかにした。これは、約5kDaの蛋白質である。また、グリアが産生する神経発育因子の精製を行い、これが神経突起の伸展を引き起こす。薬物による脳の神経成長因子(NGF)の合成誘導を試み、カテコール化合物(4ーmethyl catecholと1,2ーdiacetyl 4ーpropyl catechol)が有効であることを見いだした。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)