Project/Area Number |
01658501
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中井 博史 東北大学, 医学部, 講師 (70155654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 良嗣 東北大学, 医学部附属病院, 医員
山本 克哉 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (60220456)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 酵母人工染色体 / コケイン症侯群 / 21番染色体遺伝子 / 巨大DNA / サブスタンスKレセプタ- / 遺伝子座位 / in situ hybridization / パルスフィ-ルド電気泳動 |
Research Abstract |
平成元年度は酵母人工染色体を用いた遺伝性早期老化症とりわけコケイン症侯群とアルツハイマ-病、ダウン症に関わる21番ヒト染色体に関する基礎研究を行なった。 (1)遺伝性早期老化症の一つコケイン症侯群の脳病理と細胞保存 コケイン症侯群兄弟例を経験した。その線維芽細胞を培養株として樹立。この2例はUV感受性、コロニ-形成能、RNA合成回復能および標準各型との細胞融合相補性テストによりA群と診断した。このうち15才でくも膜下出血をおこし、手術約1年後、肺炎にて死亡した兄の脳腫瘍を検討させて頂けた。広範な皮質萎縮、脳室拡大あるも血管組織には特変なし。大脳後郎の皮質、髄質とも強いグリオ-シスを示し、神経細胞と軸索の著しい減少があった。小脳では顕粒層プルキンエ細胞が減少。ダウン症・アルツハイマ-病と異なりアミロイド、タウ蛋白蓄積はなかった。一般に16才では認めない老人脳と共通するCaやFeの沈着を認めた。線維芽細胞はDNA研究のため凍結保存した。 (2)神経伝達物質;サブスタンスKのレセプタ-遺伝子座位と巨大DNAの解析 牛cDNAサブスタンスKレセプタ-遺伝子(pSKR56)からヒトゲノム同遺伝子断片をクロ-ニングした。(16B6)この断片を用いin situ hybridizationにて遺伝子座位を決定した。その結果ヒト1番染色体短腕の特定部位にオ-トラジオグラフイ-の銀粒子集中をみた。更にヒトリンパ球DNAのNotI断片をパルスフィリルド電気泳動にかけ、16B6断片と相補性をもつ断片が2.0Mb以上の巨大DNAであることを示した。現在この近傍に座位を推定された遺伝子群もあり、相互の位置関係も解析できよう。また、21番染色体由来の酵母人工染色体クロ-ンも共同研究で得られており、このマッピングなど今後も継続を行う。既に21q21由来1ケ確認した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)