ヒト第21染色体の物理的地図作成による家族性アルツハイマ-病遺伝子の追究
Project/Area Number |
01658513
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
清水 信義 慶応義塾大学, 医学部, 教授 (50162706)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 純 慶応義塾大学, 医学部, 助手 (80178003)
蓑島 伸生 慶応義塾大学, 医学部, 助手 (90181966)
|
Project Period (FY) |
1989
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
|
Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1989: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
|
Keywords | 常染色体優性遺伝 / 家族性アルツハイマ-病遺伝子(AD1) / RFLPマ-カ- / 連鎖解析 / 第21染色体 / セルソ-タ- / パルスフィ-ルド電気泳動 / PCR法 |
Research Abstract |
家族性アルツハイマ-病は常染色体優性遺伝形式を示し、その遺伝子(AD1)はRFLPマ-カ-との連鎖解析により第21染色体のq11.2-q21にマップされているが、実体についてはまだ全く不明である。 本研究では、現在までにAD1との最も密接な連鎖の報告されているRFLPマ-カ-D21S16周辺の物理的地図を作成し、AD1遺伝子を同定・クロ-ニングし、その機能を解析することを目的としている。そのためにセルソ-タ-を用いて純化したヒト第21染色体DNAをNotI等の低頻度切断制限酵素で処理し、生じた巨大DNA断片をパルスフィ-ルド電気泳動で分離後、目的とする巨大DNA断片に特異的なクロ-ンをPCR法を用いて増幅し、クロ-ニングする方法(ショットガンPCR)を考案し、その実用化を試みた。まずAluPCRを用いてクロ-ニングを行なったが単一コピ-配列のものはほとんど得られなかったので、現在は巨大DNA断片をさらに制限酵素を用いて小断片化し、合成アダプタ-を連結してからPCR法で増幅する方法を試み、得られたクロ-ンの解析を行なっている。この様な方法で得られる多数のクロ-ンを用いれば、AD1遺伝子を含む巨大DNA断片領域をカバ-するクロ-ンのゲノムライブラリ-からのスクリ-ニングを従来のウォ-キング法やジャンピング法に比べて迅速に行なうことができる。今後は、D21S16領域のショットガンPCRで得られたクロ-ンをプロ-ブに用いて周辺の物理的地図を作成すると共にこの領域をカバ-するクロ-ンを第21染色体特異的DNAライブラリ-からスクリ-ニングし、その中から特にHTFアイランドを指標にしてこの領域の遺伝子を同定し、脳における発現などからAD1の候補遺伝子を検索する予定である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)