小脳ミュ-タントマウスを用いたシナプスにおけるインパルス伝達機構の解析
Project/Area Number |
01659509
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
御子柴 克彦 大阪大学, たんぱく質研究所, 教授 (30051840)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 信明 日本学術振興会, 特別研究員 (90202308)
池中 一裕 大阪大学, たんぱく質研究所, 助手 (00144527)
新延 道夫 大阪大学, たんぱく質研究所, 助手 (80135748)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | IP_3(イノシト-ル3リン酸)受容体 / ライアノジンレセプタ- |
Research Abstract |
Ca^<2+>を中心とする情報伝達系が高次神経機能の発現に重要な役割を果たすことが最近明らかにされつつある。しかしながらその分子機構については全くわかっていない。今回、我々は小胞体からのCa^<2+>遊離に直接関与するIP_3受容体についてマウス小脳より精製を行ない以下の知見を得たので報告する。 1.ddYマウス小脳のP_2/P_3画分を1%trtonX-100で可溶化した上清について、DE-52,Heparin agarose,Lentillection Sepharoee,Hydroxylapatiteの各カラムクロマトグラフィ-を行なうことによりIP_3受容体をSDS電気泳動で単一蛋白質として精製することに成功した。精製した受容体のIP_3に対するKD値は83nM、Bmaxは2.1pmol/μgproteinであった。 2.精製したIP_3受容体を架橋剤で架橋し、電気泳動で分析したところ二、三、四量体の形成が認められた。架橋剤の濃度を上げても四量体以上の重合体の産生はみられなかったのでnativeな受容体は四量体として存在するものと考えられる。 3.精製したIP_3受容体の存在状態をネガティブ染色後電子顕微鏡を用いて調べたところ、一辺25nmの四葉クロ-バ-状の構造を示すことが認められた。この構造は骨格筋の筋小胞体からのCa^<2+>動員に関わるライアノジンレセプタ-と酷似しており、共通の機能を持つ蛋白質として一次構造上の類似が示唆される。 以上の結果は、中枢神経系におけるCa^<2+>動員に関与する物質を分子レベルで始めてとらえることが出きたもので、高次神経機能に果たすCa^<2+>の役割をより基本的なレベルで明らかにする可能性があるものとして期待出きる。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)