Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米田 昌弘 川田工業株式会社, 技術開発屋, 室長
大山 巧 清水建設, 技術研究所, 主任研究員
ハ゜チェコ M.ベニート (ベニート ハ゜チェコ) 東京大学, 工学部, 助教授 (90199456)
磯部 雅彦 東京大学, 工学部, 助教授 (20114374)
伊藤 学 東京大学, 工学部, 教授 (00010661)
篠 泉 足利工業大学, 助教授 (20178875)
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Budget Amount *help |
¥8,300,000 (Direct Cost: ¥8,300,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1989: ¥6,600,000 (Direct Cost: ¥6,600,000)
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Research Abstract |
(1)ねじり振動を受けるTLD(同調液体ダンパ-)のモデル化と実験的検証 ねじり回転運動を受ける矩形TLD内の液体の動きを浅水波理論を適用してモデル化した。波の減衰は線形理論値を用いている。 ねじり振動台を作成し,TLD内の波を波高計により測定した。波の非線形性が,水深が浅いと強いことが明らかにされた。また,実験値と理論値を比較した結果,波の非線形特性を含めて両者の一致が高いことを示すことができた。 さらに,本モデルを拡張して,構造物ーTLD系の応答解析に適用し,ねじり振動に対するTLDの制振効果の高さを示した。 (2)TLDにおける砕波のモデル化 水平振動を受けるTLD内の波は,その振幅が大きくなると砕波する。砕波は非線形性がつよく,そのモデル化はきわめてむずかしい。 今回は,TLDの水平加振振動実験で測定したベ-スシアカ,エネルギ-ロスをベ-スとしてモデル化した。すなわち,非線形波動方程式に2つのパラメ-タを導入し,そのパラメ-タを実験値から同定した。これらのパラメ-タを無次元化表示し,容器サイズ,水深などによらず,砕波の効果を方程式内にとり入れることを可能にした。 さらにこれを水平加振力を受ける構造物ーTLD系に適用し,実験値とシミュレ-ション値には高い整合性があることを示した。
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