Project/Area Number |
01870023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Virology
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
本間 守男 神戸大学, 医学部, 教授 (10004566)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 正恵 神戸大学, 医学部, 助手 (10201328)
堀田 博 神戸大学, 医学部, 助教授 (40116249)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥11,600,000 (Direct Cost: ¥11,600,000)
Fiscal Year 1989: ¥11,600,000 (Direct Cost: ¥11,600,000)
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Keywords | センダイウイルス / プロテア-ゼ変異株 / 生ワクチン / 感染防御 / トリプシン抵抗性変異株 |
Research Abstract |
1.センダイウイルスMVC株のトリプシン抵抗性変異株の作製: 我々および他の研究者の成績より、キモトリプシンあるいはエラスタ-ゼ感受性変異株は、トリプシン抵抗性を併せ持つことの多いことが明らかにされている。従って本研究では、キモトリプシンあるいはエラスタ-ゼ存在下でMVC株を培養し、それぞれの酵素感受性変異株の作製を試みた。また、変異誘発を目的として、ウイルスの亜硝酸ナトリウム処理あるいは紫外線照射を併用する実験も行なった。 (1)紫外線照射したMVC株を、エラスタ-ゼ存在下でLLC-MK_2細胞を用いて培養すると、4株のエラスタ-ゼ感受性トリプシン抵抗性変異株(E-UV1,2,3および4)が得られた。 (2)変異誘発処理を加えなかった場合には、エラスタ-ゼ感受性変異株は得られなかった。 (3)キモトリプシン感受性変異株は、変異誘発処理を行なわない場合にも得ることができたが、それらはトリプシン抵抗性ではなかった。 2.上記のエラスタ-ゼ感受性トリプシン抵抗性変異株(E-UV1および2)について、弱毒生ワクチンとしての有用性の検討を行なった。 (1)E-UV1株およびE-UV2株を3週令マウスに経鼻接種し、体重増加曲線を指標にして病原性について調べたところ、両株とも、元来弱毒株である親株MVC株よりさらに弱毒化されていることがわかった。 (2)E-UV2株をマウスに経鼻接種すると16HIU/mlの抗センダイウイルス抗体が誘導された。この抗体価は、親株MVC株により誘導される抗体価とほぼ同じであった。 (3)E-UV1株およびE-UV2株が強毒株のチャレンジに対し感染防御能を誘導することが予備実験で認められた。現在、詳細な解析を継続している。
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