微量生体試料中ヒドロキシプロリンの超微量簡易測定システムの開発と医学的適用
Project/Area Number |
01870097
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Physical pharmacy
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
稲山 誠一 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (30051030)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 恒夫 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (10051070)
菊地 功次 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (40129408)
柴田 徹一 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (70051513)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥4,500,000 (Direct Cost: ¥4,500,000)
Fiscal Year 1989: ¥4,500,000 (Direct Cost: ¥4,500,000)
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Keywords | KISOFIA法 / KISO法 / 微量迅速定量法 / 結合組織 / 組織損傷 / ヒドロキシプロリン(Hyp) / 生体試料 / 肺癌 |
Research Abstract |
結合組織の主要繊維蛋白であるコラ-ゲン及びエラスチンは、特異アミノ酸ヒドロキシプロリン(Hyp)を各々約10%と1%含有する。このHyp量を指標として総コラ-ゲン量を定量する従来の方法は、誤差(CV)が約10%あり、高感度・高選択性を要する生体試料の分析には不向きであった。一方、結合組織の破壊と修復は病理組織所見により定性的に詳細に研究されてきたが、組織標本程度の微量試料で定量が望まれていた。1978年、筆者らはバッチ方式による誤差(CV)8%程度の迅速微量簡易定量法(KISO法)を確立した。その後、多数の微量生体試料をフロ-方式(Flow Injection Analysis)により誤差(CV)1〜2%で極く短時間内に処理し得るKISO-FIA法を開発した(1986)。本法は分析誤差、所要時間等で秀れているが、むしろ定量操作の前処理(加水分解と塩酸除去)と後処理(デ-タ処理)に100検体当り各々24時間以上と3〜4時間を要する。多数の検体を受けてデ-タを出すまでの全操作を少なくとも6時間以内に収め、臨床検査など医学的適用に関する実用化を試みた。 先ず、前処理(遠心加熱蒸発器別途予算)は各々100検体当り3時間と1時間の合計4時間に短縮。比色定量後のデ-タ処理は測定と同時に打出し、フロッピ-ディスクにデ-タを保存した。かくして、加水分解はオ-トクレ-プ中130℃、3時間で充分であり、Hypの破壊も少ない事を明らかにした。また塩酸除去は特注の恒温減圧濃縮器(CC-181トミ-製)を改良試作し、100検体を1時間以内で濃縮乾固した。また試料注入は自動injector(SIL9島津製)を用い3.7分間隔で自動注入した。比色定量値は検出器よりA-D変換してからHPLC用の自動記録器(CR4A島津製)を用いて同時記録するとともに、フロッピ-ディスクにも収録できる様に改良試作した。さらに、多数の肺癌摘出組織中Hypを上記自動装置を用いて測定しデ-タ処理を行なった。目下、病理組織像と比較検討中。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)
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[Publications] T.Hasebe,S.Harasawa,Y.Shiina,H.Takayasu,M.Konagaya,T.Miwa,T.Shibata,S.Inayama: "Cytoprotection&Biology,Vol.5,Ed.by K.Kawai" Cytomedica,London, 9 (1988)