Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MATSUMOTO Eiji Prof. Water Research Institute, Nagoya University, 水圏科学, 教授 (30199864)
高木 幹雄 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (30013113)
KAYANE Isamu Prof. Institute Geoscience, University of Tsukuba, 地球科学系, 教授 (10015539)
TAKAI Yasuo Prof. Tokyo Agriculture University, 総合研究所, 教授 (40011796)
鈴木 基之 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (10011040)
HIROSE Tadaki Prof. Faculty of Science, Tohoku University, 理学部, 教授 (90092311)
KOIKE Isao Prof. Ocean Research Institute, Tokyo University, 海洋研, 教授 (30107453)
TSUNOGAI Shizuo Prof. Faculty of Fisheries, Hokkaido University, 水産学部, 教授 (00001587)
SHIMURA Hiroyasu Prof. Faculty of Agriculture, Tokyo University, 農学部, 教授 (00007064)
YOSHINO Masatoshi Prof. University of Tsukuba (Institute Geoscience), 地球科学系, 教授 (60015956)
TSUCHIYA Kiyoshi Prof. Remote Sensing and Image Research Center, Chiba University, 映像隔測研, 教授 (40155403)
MATSUNO Taroo Prof. Faculty of Science, Tokyo University, 理学部, 教授 (40037172)
川那部 浩哉 京都大学, 理学部, 教授 (60025286)
TANAKA Masayuki Prof. Faculty of Science, Tohoku University, 超高層研, 教授 (90004340)
HIGUCHI Keiji Prof. Water Research Institute, Nagoya University, 水圏科学, 教授 (50022512)
OGAWA Toshihiro Prof. Faculty of Science, Tokyo University
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Research Abstract |
1990年秋から研究が始まったICSU(国際学術連合)によるIGBP(地球圏一生物圏国際協同研究は地球の変化を物理化学過程と生物過程様の相互作用により重点をおき研究し,地球変動の機構を明らかにし,科学的理解を深め,将来の変動を出来るだけ正確に予測するための基礎研究である。したがって、日本の立地条件からアジア,および西太平洋域では、わが国が中心となって研究を進めなければIGBPの研究の成功は望めない。また国際的な各研究課題ごとに密接な連繋を取りながら研究を進めることが重要である。このため本年度はIGBPのわが国の研究の総合的推進をはかるため,わが国の大学等における研究組織と研究の方策を検討することを中心に,アジアの地域研究,国際交流の方途をさぐるための予備的調査研究を行なった。 国際協同研究と日本の研究との対応を考慮しつつ,日本の研究組織と研究の方策を確立するため,各国のIGBP委員会の代表者会議に大島が出席した。IGBPのアジアにおける日本の役割に対する期待は大きく,これに関する論議を行なった。また,岩手研究者の養成と長期の観測網の設定に関して論議され,アジアで主導的な役割を日本が杲さねばならぬと痛感した。また研究費用についても検討がおこなわれた。この会議で得た知見と問題点を基礎に,日本のIGBP研究の進め方と組織化,地域協同研究の進め方などの検討を進めている。 2月12日から16日までアジア地域のIGBPの協同研究を進めるためのワ-クショップがインドのニュ-デリ-で開かれ,11ケ国がこの会議に参加した。日本からは大島,吉野,工屋,松本が出席した,IGBP研究の主旨,内容について各国の理解が不十分であり説明会的な場面も多く,またRegional Researclr Ceutreをどの国に置くかについては各国の政治的な思惑もあり,日本が中心的な役割を果すことが必要である,今後Regiouel Progiam I 設立し,アジア地域の協同研究を進めるときの諸問題が把握でき,参考となった。 2月18〜22日イギリス,3月11日〜15日ドイツで今年から出発したGCTE(global Cliange and Terrertrial Ecosysteum)とPAGES(Past Global Cliange)の2つの国際研究課題の研究内容の研究を検討する会議が開かれた。前者には広瀬,大島が,後者には松本が出席した。両会議とも日本のIGBP研究内容が国際プロジェクトに寄与できるよう積極的に発言し,研究内容をより優れたものにするための努力をした。両プロジェクトとも日本が重要な役割を果すことができる見通しが得られ,日本の研究の方向と組織化への基礎的問題点が明らかとなった。 これらの会議で得られた知見,問題点を整理し,会議の経過を含めニュ-スレタ-を作成し広く配布し,得られた意見を参考に日本の大学等におけるIGBP研究の具体的な進め方と組織化について検討を進める。 IGBPは言うまでもなく,今迄にない多分野を含む大型の国際協同研究であり,現在の日本の置かれた状況を考えると研究面で主導的な役割を果すことは勿論,研究費用等についてもそれなりの役割をすることが必要である。また,岩手研究(国内外)の養成にも日本の力は大きく,これらを総合して,今後の総合的研究推進の方策をたてる必要がある。 本研究はこのために必要な予備的研究が行われたことに意義があり,今後の研究の総合的推進の方策に役立てたい。
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