昆虫ウイルスの毒性遺伝子産物を利用した作物保護システムの開発と応用
Project/Area Number |
02044087
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | Joint Research |
Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
松本 継男 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (40107355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GRANADOS Rov Boyce Thompson Institute, Plaut Protectio, Prograur D
MAEDA Susumu University California, Davis Department o, Assistant
橋本 義文 京都工芸織繊大学, 織繊学部, 助手 (60211471)
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Project Period (FY) |
1990 – 1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥4,100,000 (Direct Cost: ¥4,100,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Keywords | 作物保護 / 昆虫ウィルス / 毒性遺伝子 / トランスジェニック植物 / 発現ベクタ- |
Research Abstract |
Trichoplusia ni granulosis (TnGV)よりVirus Enhancing Factor (VEF)を純化して、それが1OOKDaのポリペプチドからなること、又、それに対するうさぎ抗血清を作製した。TnGVのゲノムDNAのラムダgt11を作製し、抗VEF血清を用いてVEF遺伝子を同定した。その結果、VEF横伝子は、2700塩基対からなり、101kDaのポリペプチドをコ-ドすることができると判明した。この遺伝子をプロ-ブとして、数種のバキュロウィルスの制限酵素切断ゲノムDNAにハイブリゼイションしたところ、Heliothis armigera GV,Ellinis ello GV,GV Hawaiian strain のゲノムの1部にTnGV VEF遺伝子と類似した塩基配列が存在することがわかった。又、TnGVの感染組織である cabbage looper の脂肪体および中腸から確立培養細胞を作ることを試みたが、初代培養細胞のみが TnGVに感染性を示すのみで、細胞の継代を重ねる度に、その感受性は低下していき最終的にはすべての細胞が、非感受性となった。以上のように、研究開始当初に予定していた実験項目は、ほぼ遂行しその結果を得ることができた。したがって今年度の研究計画はほぼ遂行できたと言ってよい。但し、その結果が十分に期待できるものでなかった場合がある。その1つとして、TnGVの増殖を支援する確立培養細胞の作製がうまく行かなかったことがある。この問題を解決するには、細胞培養に用いる培養液組成についてのより詳細な検討と感受性細胞の効果的な選抜方法を考慮することが重要であると考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)