肝発癌過程のマ-カ-酵素の特異的発現機構と機能の解明
Project/Area Number |
02151005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
佐藤 清美 弘前大学, 医学部, 教授 (50006079)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 民夫 大阪大学, 医学部, 講師 (70135721)
宮城 妙子 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助教授 (50006110)
菊池 九二三 北海道大学, 免疫科学研究所, 教授 (20006117)
谷口 直之 大阪大学, 医学部, 教授 (90002188)
村松 正実 東京大学, 医学部, 教授 (10035454)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥15,000,000 (Direct Cost: ¥15,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥15,000,000 (Direct Cost: ¥15,000,000)
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Keywords | 肝発癌 / マ-カ-酵素 / グルタチオンSートランスフェラ-ゼ / 転写調節因子 / 癌遺伝子 / Gタンパク質 / プロティンホスファタ-ゼ / プロテアソ-ム |
Research Abstract |
本研究班の本年度の研究成果の主なものは以下の通りである。 1)GSTーPの活性酸素、SH基修飾剤による特異的活性調節機構が解明され、肝前癌細胞での薬剤耐性機構への関与が示唆された。2)GSTーPの特異的発現機構に係わる新しい機構として、サイレンサ-結合タンパク質がクロ-ニングされた。3)肝癌自然発症LECラットでγーGTP、GSTーPの発現がDNAの低メチル化と関連していることが判明した。4)ピルビン酸キナ-ゼL型(PKL)遺伝子のエンハンサ-領域(Lー1、ーII、ーIII)がユニットとして働くことが解明され、その結合タンパク質の1つとしてLFーB1が同定され、肝癌での低下が認められた。5)ラットプロティンホスファタ-ゼI型の活性ユニット(α)の一次構造がcDNAから解明され、肝癌でそのmRNAの上昇が認められた。6)細胞増殖制御に関与するとみなされる形質膜性シアリダ-ゼが精製された。7)肝細胞の増殖制御機構に関与するとみなされるrasp21類似低分子量GTP結合タンパク質(smgp21)の活性調節タンパク質(GOP/GTP交換反応促進タンパク質(<GDS>___ー))が精製され、一次構造がcDNAから解明された。8)タンパク質、核酸の代謝に関係するプロテアソ-ムの構成成分のクロ-ニングと構造解析が進められ、新種の遺伝子ファミリ-に属することが判明、またヒト白血病細胞ではプロテアソ-ムが異常に多く発現していることが認められた。 いずれの研究も分子レベルで遺伝子発現や活性調節機構の解明が進められ、癌の基礎的研究として貢献するところ大とみなされるが、肝癌特異性(マ-カ-として)、癌化との本質的関連性、癌細胞での特異的機能の解明、発現の相互の関連性などが今後の研究課題と考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)