Project/Area Number |
02151035
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松本 圭史 大阪大学, 医学部, 教授 (70028299)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蔵本 博行 北里大学, 医学部, 助教授 (80050491)
島崎 淳 千葉大学, 医学部, 教授 (10008229)
寺川 直樹 鳥取大学, 医学部, 教授 (90135690)
吉川 寛 大阪大学, 医学部, 教授 (70019876)
佐藤 文三 大阪大学, 医学部, 助教授 (30124770)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥17,000,000 (Direct Cost: ¥17,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥17,000,000 (Direct Cost: ¥17,000,000)
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Keywords | 性ホルモン依存性癌 / アンドロゲン依存性癌 / マウスシオノギ乳癌 / FGF様因子 / FGF受容体 / ヘパリン結合性増殖因子 / アンドロゲン誘導性増殖因子 |
Research Abstract |
性ホルモン依存性癌の増殖は、性ホルモン誘導性に産生される自己増殖因子を介しておこるのではないかと考えられるようになったが、実証はされていない。その最大の理由は、無血清・無蛋白培地で性ホルモン依存性の増殖を示す実験系がなかったからである。米国のLippman等は血清を含む培地を使用し、エストロゲン依存性増殖を示すヒト乳癌(MCFー7)の増殖はIGFーI,TGFーαを介すると発表していた。しかし、その後確立された無血清培養系では否定され、エストロゲンがIGFーI受容体を増加させるためではないかと考えられた。我々は、無血清培地[Ham's Fー12:MEM(1:1,V/V)+0.1%BSA]においてアンドロゲン依存性増殖(約100倍)を示すcloned cell line(マウス乳癌シオノギ癌由来のSCー3)を樹立したが、之を用いてアンドロゲン依存性増殖機構を明らかにしようとした。 1.アンドロゲンはSCー3中の受容体と結合し、結合物はfibroblast growth factor(FGF)様因子を産生・分泌させ、因子はSCー3のFGF受容体と結合しSCー3の増殖を促進することが明らかになった。その際、bFGF mRNA,hstー1 mRNAは発現しない…松本,佐藤,宮本,吉川。 2.上述の無血清培地からBSAを除いた無蛋白培地でも、SCー3の増殖はアンドロゲンで著明に促進され、之はFGF様因子を介することが明らかになった…松本,佐藤。 3.FGF様因子は、30KDaで、ヘパリンに吸着し1NNaclで溶出され、抗FGF抗体でその増殖促進作用は抑制され、FGF受容体と高親和性に結合し、bFGFと同じ構造を含み、分泌型である…吉川,宮本。 4.SCー3から生じた非依存性クロ-ンは、アンドロゲン非存在下でもFGF様因子とhstー1 mRNAを産生し増殖する…島崎,寺川,蔵本。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)