細胞周期調節に働く癌遺伝子および関連遺伝子に関する研究
Project/Area Number |
02151071
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
花岡 文雄 理化学研究所, 放射線生物学研究室, 主任研究員 (50012670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田矢 洋一 国立がんセンター研究所, 生物部, 主任研究官 (60133641)
野瀬 清 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (70012747)
関水 和久 東京大学, 薬学部, 助教授 (90126095)
井出 利憲 広島大学, 医学部, 教授 (60012746)
西島 正弘 国立予防衛生研究所, 化学部, 室長 (60072956)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥25,000,000 (Direct Cost: ¥25,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥25,000,000 (Direct Cost: ¥25,000,000)
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Keywords | 細胞周期 / 温度感受性変異株 / ホスファチジルセリン / TGFーβ / RB蛋白質 / cdc2キナ-ゼ / cーmosキナ-ゼ / ヒストンデアセチラ-ゼ |
Research Abstract |
研究代表者および研究分担者、若い研究者の本年度の研究実績は以下の通りである。 G_1期からS期への移行に関連した遺伝子<GST1>___ーのマウスホモロ-グを分離したところ、ヒトの遺伝子と比べアミノ酸レベルで98%の相同性をもつクロ-ンと、N末が約20残基長いクロ-ンとが分離された(花岡)。G_0/S期移行に関するts変異株のなかから、S期直前に変異機能をもつものを分離した(井出)。ホスファチジルセリン生合成欠損変異株の変異を相補する遺伝子を2種類クロ-ニングした(西島)。出芽酵母より、βーチュ-ブリンの部分欠失変異株を部分的に相補する、微小管結合蛋白質遺伝子をクロ-ニングした(松本)。TGFーβにより発現が誘導される遺伝子のcDNAクロ-ニングを行い、新規遺伝子を分離した(野瀬)。癌抑制遺伝子産物RBをG_1/S期境界でリン酸化するキナ-ゼ活性を見出した(田矢)。ハムスタ-のCCG1遺伝子を分離し、N末とC末のcDNAのそれぞれ1kb近くが必須ではないことが明らかとなった(関口)。エ-ルリッヒ腹水癌細胞の核画分に、3種の異なる、ATPに高い親和性を示す蛋白を見出した(関水)。SV40でトランスフォ-ムされた細胞に導入したプラスミドDNAは、真核細胞のゲノムDNAの有無に拘らず、僅かではあるが複製されることを見出した(矢倉)。HeLa細胞よりcdc2キナ-ゼを精製したところ、Mono Sカラムにより2つのピ-クに分離し、それぞれサイクリンAおよびBとの複合体であることが判明した(安田)。受精に伴うcーmosキナ-ゼの分解(CSFの失活)は、サイクリンの分解(MPFの失活)より遅れることを示した(佐方)。Raji細胞核抽出液より、cーmyc遺伝子上流のDNA複製開始領域に結合する蛋白質を精製した(伊豆田)。魚類、アフリカツメガエルよりポリ(ADPーリボ-ス)合成酵素遺伝子をクロ-ニングした(内田)。トリコスタチンがヒストンデアセチラ-ゼの阻害剤であることを明らかにした(吉田)。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)