がん細胞の特性を決定する細胞骨格異常の生化学的解析
Project/Area Number |
02151081
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
矢原 一郎 (財)東京都臨床医学総合研究所, 細胞生物, 部長 (60109957)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 和宏 京都大学, 胸部研, 教授 (50127114)
大和田 幸嗣 京都薬科大学, 生命薬学研, 助教授 (60029816)
浜口 道成 名古屋大学, 医学部, 助教授 (90135351)
祖父江 憲治 大阪大学, 医学部, 教授 (20112047)
酒井 彦一 東京大学, 理学部, 教授 (80011477)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥19,800,000 (Direct Cost: ¥19,800,000)
Fiscal Year 1990: ¥19,800,000 (Direct Cost: ¥19,800,000)
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Keywords | トリ肉腫ウィルス / 熱ショックタンパク質 / HSP90 / カドヘリン / チロシンリン酸化 / アクチン / ビメンチン / MAPキナ-ゼ |
Research Abstract |
トリ肉腫ウィルスがん遺伝子産物pp60^<vー<src>___ー>はその機能部位である細胞膜内側に運ばれるまでは、熱ショックタンパク質HSP90およびpp50と3者複合体を形成しているが、このHSP90の性質を解析した。HSP90は生理的条件下でα/αおよびβ/βホモダイマ-として存在し、アクチンに結合する。同時にかなりのβモノマ-が存在し、上記pp60^<vー<src>___ー>との複合体形成に関与すると考えられる。 トリ肉腫ウィルスRSVによってがん化した細胞では、正常細胞より多量のカドヘリンが合成されているにもかかわらず、カドヘリン依存性の細胞凝集が起こらないことを見出した。RSVでがん化した細胞では、カドヘリンおよびカドヘリン結合タンパク質カテニンがチロシンリン酸化を受けていることが明らかになった。RSV各種変異株を用いて、これらのタンパク質のチロシンリン酸化と細胞がん化の関係を調べた。 バナデ-ト存在下に調べると、正常靜止期細胞中のチロシンリン酸化されたタンパク質は、増殖している細胞と比較しても、必しも低くない。しかしバナデ-トを除くと、チロシンリン酸化されたタンパク質のレベルは急速に下る。したがって、正常靜止期細胞では、チロシンキナ-ゼと共にチロシンフォスファタ-ゼも同時に活性化されていることが明らかになった。AJに存在する細胞型がん遺伝子産物(チロシンキナ-ゼ活性を有する)によってチロシンリン酸化を受けるタンパク質として、アクチン結合タンパク質ラディキシンを同定した。 マウス骨髄性白血病細胞M1では中間フィラメントタンパク質ビメンチンは分解を受けやすいが、分化した細胞では分解が抑制されていることを見出した。 増殖刺激により活性化されるMAPキナ-ゼは、cdc2キナ-ゼの下流で作用し、微小管サイクルの調節に関与することを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)