メラノ-マ好発系トランスジェニックマウスにおけるがん発生初期段階の免疫反応の解析
Project/Area Number |
02152045
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
中島 泉 名古屋大学, 医学部, 教授 (40022826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯部 健一 名古屋大学, 医学部, 助教授 (20151441)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | メラノ-マ / トランスジェニックマウス / がん発生 / 免疫反応 / がん遺伝子 |
Research Abstract |
1.研究成果、: (1)retがん遺伝子cDNAをMMTV LTR、免疫グロブリンH鎖エンハンサ-、メタロチオネインプロモ-タ-/エンハンサ-と接合したハイブリッド遺伝子をCDF_1、マウス受精卵に移植、結果、乳がん好発系2系統、プレBリンパ腫系1系統、メラノ-マ好発系3系統を樹立し、各系統の子孫をC57BL/6系、BCF_1系、BALB/c系と交配させることによってサブラインとして増殖維持することに成功した。 (2)各系統、特にメラノ-マ好発系トランスジェニックマウスについて前がん変化とがん発生の動態を各時期に調べ、移植がん遺伝子の発現との関係を細胞単位で明らかにした。 (3)上記トランスジェニックマウスの前がん、発がん各時期における免疫系の基礎的機能ことにNK活性の動態を明らかにした。 (4)トランスジェニックマウスに発生するメラノ-マをヌ-ドマウス接種と試験管内培養により株化することに成功した。 (5)株化腫瘍細胞を用いて免疫によるがん発生の初期段階における制御を試みる実験モデルを樹立しつつある。 (6)一方、このトランスジェニックマウスに発生する腫瘍は従来の化学発がん腫瘍と違って一般的な方法では腫瘍特異免疫を誘導し難いこと、したがって自然発がんにより近い実験モデルとなることが明らかになりつつある。 2.今後の計画:より高度の新しい方法を駆使してトランスジェニックマウスに発生した腫瘍に対する特異免疫の誘導を試みる。同時に現在までの成果をもとにNK活性、LAK活性、同種免疫活性を利用したがん発生初期制御の第一段階の研究に着手する。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)