初代培養腫瘍細胞の放射線感受性の測定による最適線量分割の研究
Project/Area Number |
02152061
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小野 公二 京都大学, 医学部, 講師 (90122407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
織田 祥史 京都大学, 医学部, 助教授 (10026958)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 放射線感受性予測 / Micronucleus Assay / 脳腫瘍 / 食道癌 |
Research Abstract |
癌の放射線治療においては、癌細胞の放射線感受性のわずかな差が腫瘍局所の最終制御の成否に影響する。従って、事前に腫瘍の放射線感受性を放射線生物学的に予測し、最適一回線量、総線量を個々の症例に於て決定した上で照射を行う事が望ましい。この試みを脳腫瘍の放射線治療に於て行うことを考えた。脳腫瘍の手術材料から初代培養を試み、比較的簡単に感受性評価が出来るMicronucleus Assayを用いた。Malignant Gliomaの症例に恵まれず、転移性脳腫瘍3例、髄膜腫5例の症例で試みた。転移性脳腫瘍の内訳は乳癌,肺癌(扁平上皮癌、腺癌)である。酵素処理によって単離腫瘍細胞を得た後,培地を含むペトリ皿にて培養する。数日を経て、腫瘍細胞が増殖を開始したのを確認した後、50KVpのX線にて照射を行い、照射後に分裂した細胞を特定すべく,CytochalsinBを加えた。48、72時間後に細胞を回収し,エタノ-ル,カルノア液にて固定し,スライドガラス上に展開固定し、核酸染色を施して,蛍光顕微鏡でMicronucleusを観察、計数した。線量頻度曲線はLinear Quadratic Modelで解析した。α/β値は乳癌、肺腺癌,肺扁平上皮癌の順に大きかった。α/β値はいずれも8以上で、汎用している実験動物腫瘍のそれより大きかった。しかし、2Gy照射時におけるMicronucleusの頻度は、乳癌、肺扁平上皮癌、肺腺癌の順であった。髄膜腫ではMicronucleusの出現頻度が癌に比して著しく低く,非常に放射線抵抗性であった。また、同じ髄膜腫でありながら症例により、α/β値,4Gy照射時のMicronucleus頻度には有意な差が認められた。人食道癌においても14系の癌細胞を得て,Micronucleus Assayでα/β値、酸素増感比を調べた。α/β値は無限大から1.5まで分布し,酸素増感比は2.7から1.3まで分布した。この様に、細胞レベルで腫瘍の放射線感受性は大きく異なることが解った。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)