ヒトリンパ球染色体変異の感受性分布とその異質性機構に関する実験疫学的研究
Project/Area Number |
02152074
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
森本 兼曩 大阪大学, 医学部, 教授 (20143414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 亨 大阪大学, 医学部, 助手 (00188161)
丸山 総一郎 大阪大学, 医学部, 助手 (70219567)
白川 太郎 大阪大学, 医学部, 助手 (40196613)
日下 幸則 大阪大学, 医学部, 講師 (70135680)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | ライフスタイル / リンパ球 / 染色体 / SCE / 小核 / ナチュラルキラ- / 喫煙 / 飲酒 |
Research Abstract |
癌の発症には、食事、喫煙、飲酒等の個人の日常生活習慣総体としてのライフスタイルが関与していることが知られている。一方、これらの外的因子の作用を受けた生体は、DNA或は免疫レベルでの防御機構を有しており、発癌の過程は、内的防御因子が外的因子により破綻を来した状態として定量化が可能である。そこで、日常生活習慣(飲酒、喫煙、睡眠時間、労働時間、主観的ストレス、運動習慣、朝食の有無、食事の栄養バランス)に注目し、これらから健康習慣指数を計算してこれと、梢血液中のリンパ球染色体変異量(SCE、小核)ならびにナチュラルキラ-活性との関連を調べた。 姉妹染色分体交換(SCE)、小核頻度は、共に、ライフスタイルの良い集団の平均値ほど、悪い集団よりも有意に低いという結果を示した。ただし、個々のライフスタイル項目の染色体変異誘発に寄与する度合が異なっていた。SCEについては、飲酒、喫煙、ストレスが三大リスク要因となっているが、小核誘発については、飲酒の寄与は小さかった。なかでも飲酒習慣に注目し、飲酒による健康障害の主要因とされるアセトアルデヒドの解毒酵素(アルデヒド脱水素酵素アイソザイム)のうちALDH2の遺伝的欠損の有無による飲酒行動の差異を検討したところ、ALDH2が欠損しているにもかかわらず、飲酒習慣を持つ集団のSCEの頻度は有意に高かった。 また、環境要因としてのライフスタイルが、癌免疫能(ナチュラルキラ-細胞活性)に及ぼす影響を検討したところ、上記染色体変異に関する解析と同様に、ライフスタイルの良い集団ほど有意に高いナチュラルキラ-細胞活性を示した。喫煙している集団では、ナチュラルキラ-活性が有意に低く、逆に運動習慣を有する集団では有意に高という、単項目での明らかな傾向も認められた。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)
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[Publications] Shirakawa,I.,Kusaka,Y.,Fujimura,N.,Kato,M.,Heki,S.,Morimoto,K.: "Hard metal asthma:cross immunological and respiratory reーactivity between cobalt and nickel?" Thorax. 45. 267-271 (1990)
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[Publications] Ichikawa,Y.,Yoshida,M.,Okayama,A.,Hara,I.,Morimoto,K.: "Biological monitoring for workers exposed 104,4'ーHethylenebis(2ーchloroaniline)." Am.Ind.Hyg.Assoc.I.51. 5-7 (1990)
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