Project/Area Number |
02201204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小川 淳二 東北大学, 工学部, 助教授 (30005508)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星 道夫 東北大学, 工学部, 助手 (90005504)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 1990: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Keywords | 鉄筋コンクリ-ト柱 / 一方向載荷 / 二方向載荷 / 損傷評価 / クラック / 剥落 / 復元力特性 / 靭性 |
Research Abstract |
<1.研究目的及び研究方法>___ー 強震時に二方向水平力を受ける鉄筋コンクリ-ト造(以下、RC造)柱の損傷特性を明らかにする目的で、実大のRC造柱試験体の二方向載荷による静的繰返し破壊実験を行った。試験体項部の変位経路のパタ-ンと変形レベルをパラメ-タとし、荷重ー変形関係の履歴曲線及び、試験体表面に発生するクラックやコンクリ-ト剥落の損傷について量的な検討を行った。 試験体は断面が50cm*50cm、加力高さ110cmのRC造片持型柱で、一定柱軸応力度Fc/6及びFc/4のもとで、種々の柱頭変位経路(一方向型、十字型、X字型、円型、楕円型)を描くような載荷を行った。 <2.研究成果の概要>___ー 実験結果及び考察の結果をまとめると以下のようになる。 一方向載荷と二方向載荷ではRC柱の損傷挙動に大きな相違が見られる。二方向載荷の方が、一方向載荷に比して、より大きな耐力低下や靭性能低下等の復元力劣化と、より大きなクラック量、剥落量の外見上の損傷を与える。また、同じ二方向載荷でも、二方向に同時に変形を与えるような変位経路(円型、楕円型など)の方が、X、Y交互の変位経路(十字型など)よりも、大きな損傷を与える。 二方向載荷を受ける柱試験体の経験最大塑性率とクラック長さ比(クラック総長さの柱径に対する比)、剥落面積率(柱脚から柱径にあたる高さ以内のコンクリ-トの剥落面積率)について、以下の関係が得られた。 (1)クラック長さ比が5では、塑性率は1程度である。(2)クラック長さ比が10、剥落面積率が10〜30%であれば、塑性率は3程度である。(3)鉄筋が露出し、剥落面積率が30〜85%であれば、塑性率は5程度である。(4)帯筋がはずれ、主筋が座屈し、剥落面積率が50%以上あれば、塑性率は5を超えている。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)