ファジィ理論を用いた大震後の都市機能復旧計画策定のための支援システム開発
Project/Area Number |
02201219
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
北浦 勝 金沢大学, 工学部, 教授 (70026269)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮島 昌克 金沢大学, 工学部, 助手 (70143881)
高山 純一 金沢大学, 工学部, 助教授 (90126590)
木俣 昇 金沢大学, 工学部, 教授 (30026166)
鈴木 有 金沢工業大学, 教授 (90027235)
N Ignatiev 金沢大学, 工学部, 教授
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 復旧計画策定 / 支援システム / ファジィ / 都市機能 / 危険度評価 / ISM / 地震防災 / ライフライン |
Research Abstract |
本研究で得られた成果を要約すると以下のようである。(1)1989年ロマプリエタ地震における都市ライフラインの被害について調査・分析的研究を行った。その結果,地盤の液状化が地中埋設ライフラインの破壊に及ぼした影響が顕著であったことが明らかになったので,液状化による地中埋設管の破壊に関する研究を進めた。具体的には,液状化過程における地中埋設管への力やその挙動解析を通して,管路にとって最も危検な地盤条件について考察した。(2)ライフライン系の被害波及モデルとして,既存のシステム構造解析手法であるISM(Interactive Structural Modeling)法を応用し1978年伊豆大島近海地震における伊豆半島の道路網の被害を解析した。被害箇所ならびにその程度などが判明している時点での情報の信頼性を考慮に入れながら,それらを復旧救援計画支援システムに取り込む手法を構築した。このとき,どの道路から復旧すればよいのかを本システムの中に取り組み伊豆半島におけるケ-ススタディを実施した。震後の道路間の連結性に注目した結果,被害程度の小さい道路から復旧した結果が実際の結果とよい対応を示していた。(3)2値型およびファジィ型のISM法により,震後の都市機能復旧計画策定のための諸被害に関するリスク認識の階層構造図を求めた。その結果をもとに各要因の規定力を数値化し,復旧計画の難易度の総合評価を行った。(4)大震時の復旧救援計画の検討のための消防アクセス道路の危険度評価とその機能性能からみた生活レベル低下の定量的評価を行った。特に,道路交通の時間信頼性,アクセス可能道路の選定,及び交通時間に対する満足度などを評価したことが本研究の特徴である。(5)都市全体を対象にした地域別の地震災害危険度評価法を電算機上で構築し,金沢市を対象に危険度評価に必要なデ-タベ-スを作成した。このとき,ライフライン系の被害波及モデルを提案するとともに,構造破壊による機能損失に伴う2次災害をもつ定量化するモデルを考えた。このモデルを金沢市における地震時危険度評価ならびに復旧計画に組み込むことにより,2次災害や都市機能の低下が都市全体の震災復旧計画に及ぼす影響について考察した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)