• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

洪水時の河岸侵食と土砂の氾濫堆積過程

Research Project

Project/Area Number 02201226
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

村本 嘉雄  京都大学, 防災研究所, 教授 (50027223)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大久保 賢治  京都大学, 防災研究所, 助手 (50135612)
藤田 裕一郎  京都大学, 防災研究所, 助教授 (90027285)
Project Period (FY) 1990
Project Status Completed (Fiscal Year 1990)
Budget Amount *help
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 1990: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Keywords洪水 / 河岸侵食 / 土砂氾濫 / 土砂堆積 / 浮遊砂 / 河岸安定 / 植生
Research Abstract

本研究では,洪水による河岸侵食と土砂の氾濫堆積の二つの災害要因に注目して,現地調査,実験及び水理解析に基づく基礎研究を行った。
まず,河岸侵食については,バングラデシュの大河川下流部の衛星写真を用いて,河道の平面的変動の追跡調査を行い,平水年でも蛇行区間の河岸侵食が進行しており,しかも大洪水年のような砂州の発達や河岸の前進がほとんどみられないことを指摘した。一方,淀川水系宇治川低水路の河岸侵食の観測を行い,既往の調査結果と併せて河岸侵食と河床変動過程の対応を明らかにするとともに,河岸斜面の安定解析を行った。その結果,河岸侵食断面積は河岸高のほぼ2乗に比例して増加するが,河岸高が大きい場合には崩落土塊の流送の有無によって二つのグル-プの関係に分れることが示された。また,河岸高が最大,最小の2地点について,土貭・地下水位・河川水位の諸条件を変化させ,河岸のすべり破壊をJunbu法で検討し,河岸形状の年次変化の特徴を明らかにした。
つぎに,土砂の氾濫堆積については,1990年19号台風による兵庫及び滋賀県下の洪水災害の実態調査を行い,越流及び破堤氾濫による土砂堆積の多数の亊例を掌握するとともに,愛知川下流部2地点の破堤氾濫状況図を空中写真と現地調査結果から作成し,堤内地盤高,河辺林,土地利用形態などの影響について考察した。一方,堤内地の微細土砂の堆積に関する基礎研究として,植生を模擬した多列円柱粗度水路を用いて,流速分布ならびに浮遊砂の濃度分布と堆積過程を種々の水理条件下で検討するとともに,そのモデル化を行った。すなわち,植生内部と周辺の流速分布の詳細な測定結果から,鉛直方向に3領域区分する新たなモデルを提案した。また,浮遊砂の濃度分布については,流速分布と相似なモデルを仮定し,浮遊砂の拡散・沈降フラックスのバランスから堆積過程を説明するとともに,既往の実験結果への適合性を示した。

Report

(1 results)
  • 1990 Annual Research Report
  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 藤田 裕一郎: "河川堤防の侵食と安定について" 第9回日本自然災害学会学術講演会要旨集. 104-105 (1990)

    • Related Report
      1990 Annual Research Report
  • [Publications] 村本 嘉雄: "棒状粗度を有する開水路流における浮遊砂の堆積過程" 平成3年度土木学会関西支部年次学術講演会講演集. (1991)

    • Related Report
      1990 Annual Research Report
  • [Publications] 村本 嘉雄: "1990年19号台風による洪水災害ー兵庫・滋賀県下を中心としてー" 京都大学防災研究所年報. 34,Bー2. (1991)

    • Related Report
      1990 Annual Research Report
  • [Publications] 大久保 賢治: "多列円柱状粗度水路における流速分布と浮遊砂の堆積過程" 第46回土木学会年次学術講演会講演集. (1991)

    • Related Report
      1990 Annual Research Report

URL: 

Published: 1990-04-01   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi