処理妨害物質が共存する多品種・少量の重金属を含有した廃水の処理
Project/Area Number |
02202120
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
真嶋 宏 京都大学, 工学部, 教授 (50026184)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
来田村 實信 京都大学, 環境保全センター, 助手 (80144400)
玉浦 裕 東京工業大学, 理学部, 助教授 (00108185)
中村 以正 筑波大学, 応用生物化学系, 教授 (60015633)
白須賀 公平 東京大学, 環境安全センター, 助教授 (60011003)
村山 忍三 信州大学, 医学部, 教授 (90020718)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 廃水 / 処理システム / 処理妨害物質 / 重金属 / 有機化合物 / 再利用 / 大学 |
Research Abstract |
本研究は、種々の処理妨害物質が共存する多品種・少量の重金属を含有した廃水について、再利用の可能性も考慮した処理方法を確立しようとするものである。そのため、大学の研究活動等で発生する廃水を対象として、以下の1)〜7)の単一操作について検討し、最適処理システムの設計指針を提案することを目的とした。 1.鉄紛法の可能性:この処理法を用いると水銀処理のための亜鉛の添加の必要はなく、かつ鉄粉の使用量も減少し、処理廃水中の水銀及び砒素濃度はいずれも検出限界以下となることがわかった。 2.シアンと微量水銀を含有した有機性廃水の処理:フェントン酸化または過酸化水素により、COD成分を90%除去できる。この処理の後、紺青法及び硫化物沈澱法によりシアン及び水銀を環境基準以下にまで除去できる。 3.処理妨害性有機物の分解処理(EDTA・カコジル酸の光酸化反応):低圧水銀灯による光照射により、TOCが急激に減少することからEDTA及びカコジル酸の分解が促進されていることが確認された。 4.ホウフッ化物イオン含有廃液の処理:分解処理剤として、アルミニウムを用いると広い温度範囲で処理が可能であり、カルシウムを用いると使用する分解処理剤及びスラッジの量が削減できることがわかった。 5.重金属含有廃液のフェライト化処理:処理の容易さは重金属濃度と種類に依存し、りん酸は重金属濃度を高くする役割を果たすこと、有機化合物の場合も種類に依存するが飽和磁化の希釈倍率依存性は小さいこと、重金属との混合系では重金属濃度が飽和磁化に大きく影響することなどが明らかとなった。 6.多品種・少量有害重金属含有廃水の再資源化処理:分離精製法等により、実験廃液からAg、Cu、Ba、Mn、Cr、Hg、W、Os、U、Pbなどの重金属類を塩として回収することが可能となった。 7.マグネタイトコ-ティング法による重金属イオンの安定化処理:コ-ティング・スラッジを熱処理すると、重金属イオンだけでなく、鉄イオンの溶出も全く認められず、スラッジは安定化したことが明らかとなった。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)