沿岸生態系における栄養塩類の利用と制御に関する研究
Project/Area Number |
02202129
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
中西 弘 山口大学, 工学部, 教授 (70035020)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深川 勝之 宇部高等専問学校, 工業化学科, 教授 (20043870)
村上 定瞭 宇部高等専問学校, 工業化学科, 教授 (00035065)
関根 雅彦 山口大学, 工学部, 助手 (30163108)
浮田 正夫 山口大学, 工学部, 教授 (60035061)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 栄養塩類 / 負荷量 / 沿岸生態系 / モデル / 水貭・底貭 |
Research Abstract |
1.瀬戸内海の主要な内湾や灘の有機物や栄養塩類の流入負荷の算定 本研究では、まず窒素とリンについて昭和30年から62年に至る経年の我が国への流入・排出量の発生源別の把握、生活排水の原単位や各処理施設の排出率、肥料施肥量や作物別の作付面積、家畜糞尿量と飼料供給量等の推移を把握した。この資料を基にして瀬戸内海各湾や灘別のCOD,N,Pの負荷量を昭和57年と62年について計算した。 2.水域の栄養塩類の挙動と有機物負荷の内部生産の評価 大阪湾の過去20年間の栄養塩類の挙動と内部生産COD量とを解析した。その結果、全CODに対する内部生産CODの割合は表層で0.45〜0.52、底層で0.26〜0.33であった。また水域のN,Pが水域でのCODの生産に寄与している割合を示す変換率は、沿岸域で低く、濃度の低い沖合いでは低い。リンでは変換率は1.0を越えることがある。このことは、内部生産CODの抑制に対して、窒素の規制がリンの規制より効果の大きいことを示唆している。 3.内湾部における富栄養化水質・底質予測モデルの検討 この研究は既に提案している水質・底質予測モデルを大阪湾に適用してモデルの改良を計ったものであり、計算結果はCOD濃度や底泥よりのリンの溶出速度の季節変化をよく再現できた。 4.沿岸生態系モデルの研究、魚ー藻類系の培養モデルの構築 栄養塩類、塩分、水温を主要な指標とした魚の成長と行動を表すモデルを構築して、培養系の金魚の成長や志々湾におけるのマダイの稚魚の遊泳による挙動を計算した。 5.栄養塩類制御としての小規模生活排水処理装置の性能向上実験 好気槽と嫌気槽をもつ小型合併処理浄化槽の改良実験を行い、非定常操作と生物膜法の特徴の把握、及び脱窒効果の改善を計った。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)