Project/Area Number |
02202232
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
森本 兼曩 大阪大学, 医学部, 教授 (20143414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 亨 大阪大学, 医学部, 助手 (00188161)
丸山 総一郎 大阪大学, 医学部, 助手 (70219567)
白川 太郎 大阪大学, 医学部, 助手 (40196613)
日下 幸則 大阪大学, 医学部, 講師 (70135680)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 珪素 / 二酸化珪素 / 半導体 / 免疫 / 細胞障害 / サイトカイン / インタ-ロイキンl / 肺胞マクロファ-ジ |
Research Abstract |
珪素は、地殻構成元素の中で最多の物質で、珪素の酸化物である二酸化珪素(結晶型)である遊離珪酸(Q)は職業的曝露によって珪肺とよばれる肺の線維症をおこす。その機序には、珪素の持つ免疫系に及ぼす影響が示唆されている。それらを明らかにするために、in vitroにZ、Qが肺胞マクロファ-ジ(AM)に対する細胞障害性の程度、AM及び脾臓マクロファ-ジ(SM)からのインタ-ロイキン1(ILl)遊離に及ぼす影響、脾臓球(SL)のレクチン刺激による増殖に及ぼす影響を調べた。コントロ-ルとして、生物学的に不活性な二酸化チタニウム粒子(T)、また、二酸化珪素をそれぞれ7%、1%ずつ含む炭抗粉麈粒子(Li、A)をラットをモデルとする実験系に供した。 Tは、AMを障害しなかったが、Qは、AMをある濃度で濃度依存性に障害した。L,AならびにTは、濃度依存性に、AMからのILl遊離を促進した。一方、Qは、それらほどは、AMからのILl遊離を高く起こさず、むしろ、それよりも低い濃度で、AMらの有意に高いILl遊離をもたらした。これは、高い濃度では、QのAMに対する細胞障害性が高進するためと思われた。 Qは、濃度依存性にSLのレクチン刺激による増殖を高度に促進した。遊離珪酸を7%含むLも、Qほどではないが、有意にSPの増殖を促進した。AとTは、濃度依存的にShにレクチン刺激による増殖を抑制した。SL中のプラスチック付着細胞,SM)は、Qと共に培養された時に、有意に高いILl遊離をすることから、QによるSLの増殖促進には、SMからのILl遊離が関与していることが示唆された。 AMは、外界と肺上皮の1、界に位置しており、免疫と炎症の調節であるILl遊離を介して重要な役割を果していることが示された。肺から脾臓に運ばれて、Qの起こす免疫作用も注目すべきである。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)