Project/Area Number |
02204007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
赤池 敏宏 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (30101207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野一色 泰晴 岡山大学, 医学部, 助手 (60033263)
出月 康夫 東京大学, 医学部・第二外科, 教授 (60081717)
中村 敏一 九州大学, 理学部, 教授 (00049397)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥17,200,000 (Direct Cost: ¥17,200,000)
Fiscal Year 1990: ¥17,200,000 (Direct Cost: ¥17,200,000)
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Keywords | アシアロ糖タンパク質 / 肝細胞 / 細胞増殖 / 細胞接着 / 細胞分化 / 人工肝臓 / HGF / 人工血管 |
Research Abstract |
アシアロ糖タンパク質(ASGP)のモデルとして合成されたガラクト-スを側鎖に有するポリスチレン誘導体(PVLA)上で肝実質細胞を培養することにより対応するASGPレセプタ-に仲介された細胞接着が誘起される事実は既に報告済みである。注目すべきことにこのPVLAポリマ-の細胞培養ディッシュへのコ-ティング濃度を変化させることにより肝細胞の接着に伴う伸展形態を制御し、さらにはそれに応じて分化相機能(胆汁酸合成等)・増殖相機能(DNA合成)を制御することが可能であることを見出した。またPVLA基質上である種の細胞増殖因子(EGF、インスリン等)を添加することにより肝細胞は移動を開始し、やがて多数の細胞の凝集した肝組織様会合体が形成される現象を見出し、そのメカニズムを解明した。さらにこの培養系を肝臓を構成する小数成分である非実質細胞との混合培養系に拡大することにより、分化機能の発現、長期生存性(一ヶ月以上)の高機能三次元培養系を確立することができた(赤池)。 一方、肝細胞に増殖刺激を与える蛋白質分子(HGF)が発見・単離され、さらにはその生成機序・作用機序が相当程度まで解明された。ラットならびにヒトのHGFのクロ-ニングと大量生産にも成功し、ハイブリッド型人工臓器実現へ一歩前進した(中村)。血管については予めin vitroで血管組織の上皮細胞を人工血管材料にまきこみ培養する条件を検討することにより従来より生体内埋入後の治癒率の良いハイブリッド人工血管が得られることがわかった(出月)。さらにその際に単離細胞よりも血管組織そのものの微少切片をまきこむ方がはるかに性能の高まる事実も見出された(野一色)。
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