生体成分を組織化吸着するポリマ-の合成と細胞機能制御に関する研究
Project/Area Number |
02205033
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
石原 一彦 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助教授 (90193341)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 昭彦 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助手 (30126263)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 生体適合性 / リン脂質 / 生体膜構造 / 2ーメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン / 組織化吸着 / 血小板 / 医用材料 / タンパク質 |
Research Abstract |
生体膜のようにリン脂質分子が組織化した構造を形成している表面では極めて良好な血液適合性が発現している。人工的にこのような表面を実現すると優れた血液適合性高分子材料が得られる。本研究では、リン脂質に対して親和性を有する2ーメタリクロイルオキシエチルホスホリルコン(MPC)共重合体の表面が優れた血液適合性を示す機構を明らかにするために、リン脂質分子を吸着させた高分子表面に対する血小板の粘着挙動をミクロスフィア-カラム法により検討した。MPC共重合体を被覆した場合には血小板流出率が高い値となり、特にMPCモル組成32%の重合体では全く血小板の粘着は認められなかった。MPC共重合体表面をリン脂質リポソ-ムで予め処理することにより、粘着した血小板の活性化が抑制されることがわかった。特にリン脂質極性基を有する高分子表面では血小貼粘着も効果的抑制した。高分子表面に吸着したリン脂質分子の配向性をX線光電子分光計及び示差走査熱量計により調べた結果、リン脂質極性基を有する高分子表面では、リン脂質分子が組織化吸着し、極性基が集合した表面となっていることがわかった。このことより、リン脂質極性基を有する高分子が血液と接触した場合、表面に生体由来のリン脂質分子の組織化吸着層が形成され、生体膜類似構造が構築されるため優れた血液適合性が発現すると結論した。
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Report
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Research Products
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