Project/Area Number |
02211203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 勝彦 東京大学, 理学部, 教授 (00111914)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 超新星 / ニュ-トリノ / 重力崩壊 |
Research Abstract |
この研究の目的は星のコア重力崩壊を一般相対論的流体計算とニュ-トリノの放出吸収、輸送を連立して解くことにより 1)超新星爆発において放出されるニュ-トリノバ-ストの時間変化、スペクトルを明らかにする、 2)いまもって解明されてない重力崩壊から爆発へ転じる機構を明らかにすることである。 重力崩壊ではその解放された99%のエネルギ-がニュ-トリノとして放出されるため、ニュ-トリノ輸送の計算はそれが爆発に転じるかを解明するもっとも重要な鍵である。このニュ-トリノ輸送の計算プログラム開発改良に努め世界でも最も信頼性の高いプログラムの開発に成功した。 1)原始中性子星の冷却進化を各種の状態方程式、初期モデルについて系統的に調べ、その結果を神岡、IMBの観測結果と基本的に一致することを示した。また反電子型ニュ-トリノによる冷却が全ニュ-トリノ冷却のどの程度の割合を占めるかは観測との比較できわめて重要であるが、その割合がモデルによって変化するかをも明らかにした 2)この比はきわめてコア内部でのミュ-、タウ型ニュ-トリノの放出過程に敏感で、制動放射、URCA過程を取り入れると、放出エネルギ-に関しては全てのニュ-トリノ種について等分配されることが明かとなった。 3)すでに開発ずみの一般相対論的流体計算のプログラムと平成元年度に開発したニュ-トリノ輸送のプログラムを結合して鉄のコアの重力収縮をコアのバウンスまでに計算するプログラムの開発を終えた。これにより衝撃波の発生伝幡を調べることのより衝撃波による爆発の可能性を研究中である。なお この研究は高エネルギ-研助手鈴木英之の協力のもとに行なった。
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