Research Abstract |
(1)太陽中性微子問題及び中性微子質量等の問題の研究。従来従Homeslako金鍍にて為されて来た太陽中性微子実験の結果は神岡で為された実験結果と大きく食い違うが,地合違いは中性微子が標準模型を越える性質を有すると假定する事に據り解決する事を示した。尚他考察に當り(i)Homestahe金鍍実験で示唆されている太陽黒点との互相間を眞面目に受取る物合及び(ii)Homectahe実験に関しては平均値巳が意味を持つとする場合に就て検討し後者の場合はμ中性微子が丁度SO(10)大統一理論の枠組内に収る事を示した。 (2)宇宙の進化モデルのパラメ-タ-決定.(i)ハッブル定数の決定.髪毛座軍団の電波観測と写眞測光を行う事によりハッブル定数Ho【similar or equal】90km/sMpcを得た。亦従来小さなHo,Ho【similar or equal】50km/s・Mpcの根拠とされていた起新星の明るさに墟る距離決定には約1.5等級の明るさ原点決定のエラ-がある事を示摘し原点の再決定の結果はHo【similar or equal】75ー100km/s・Hpcを支持すると云う結論を得た。(ii)宇宙項の有無に関する研究.銀河数の深探査の結果は宇宙項の存在を支唆する事を示すと共に,深探査の観測結果の解釈に當つては属々如何なる観測集件の下に観測が行われたかと云う考察(採択効果)が決定的な役割を持つ事を示した。亦喫えられたる準星に對して銀河が重力レンズ効果を起こす確率は宇宙項の存在に據つて大きく増大する事を見出し現実かな適用に耐える詳しい計算を行った結果宇宙が平坦な場合95%以上を宇宙項が坦う場合は重力レンズの統計より (3)宇宙の契約歴史の研究.一昨年打上げられたCOBE衛星は宇宙の背景輻射が驚く程よい精度で黒體輻射に近く,空間的ゆらぎもない事を示した。報告者は地等の観測が宇宙の熱的歴史の模型に与える制限に就て詳しく検討した
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