Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石塚 満 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (50114369)
茨木 俊秀 京都大学, 工学部, 教授 (50026192)
有川 節夫 九州大学, 理学部, 教授 (40037221)
米崎 直樹 東京工業大学, 工学部, 助教授 (00126286)
小野 寛晰 広島大学, 総合科学部, 教授 (90055319)
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Budget Amount *help |
¥19,400,000 (Direct Cost: ¥19,400,000)
Fiscal Year 1990: ¥19,400,000 (Direct Cost: ¥19,400,000)
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Research Abstract |
本研究班の目標は,人間と機械に於ける総合的な知的コミュニケ-ションのための論理や推論,認知,学習等の本質を理論と実際の両面から究明し,定式化を始めとしてアルゴリズム化,効率化にいたるまで体系的に研究することである. 本年度の主な研究成果は以下の通りである. 1.論理に関する研究:知識と信念の論理を様相論理弱S5を対象に展開し,また証明における決定問題を解決した.さらに,エレベ-タ等の動作記述のために新しい時区間論理を提案し,その有効性を示した. 2.推論に関する研究:仮説推論,デフォルト推論,自己認識推論,帰納推論,類推,最小限定等に関して,定式化から,アルゴリズム化,効率化に至るまでの体系的研究を行い,極めて多くの成果を得た.特に,仮説推論に関してはその中心となる推論エンジンを数100〜数1000倍に高速化することに成功した. 3.認知に関する研究:人間との接点である自然言語処理に関して,自然言語によるプログラミング,文章要約とそのための論理の研究を行い基礎的な成果を得た.また,多エ-ジェント系自己認識論理の定式化とその応用によって多エ-ジェント系としてのコミュニケ-ションに関して重要な成果を得た. 4.学習に関する研究:帰納推論のための新しい論理的枠組みを与え,正デ-タからの学習可能性に関する重要な成果を得た.また,学習における教師の役割について新しい定式化のもとで究明し,教師は時間を無視すれば必要ないが,学習能率を上げるためには不可欠である,という直観に合致した本質的な結果を理論的に得ることができた.さらに推類による学習,最小限定による学習,学習効率等に関しても独創的な研究を展開した.
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