食物摂取に対する交感神経反応の情報受容・応答の機作とエネルギ-代謝における役割
Project/Area Number |
02218201
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
斉藤 昌之 北海道大学, 獣医学部, 教授 (80036441)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 褐色脂肪組織 / 熱産生 / 肥満 / 食物蛋白貭 |
Research Abstract |
褐色脂肪組織(brown adipose tissue,BAT)は、エネルギ-消費の自律的調節を行う特異的産熱部位である。前年度の研究で、BAT熱産生が食物摂取に伴い亢進し、それが視床下部腹内側核ー交感神経系によって制御されていることを見出した。更に、食物中の窒素源の組成や含量によって、エネルギ-効率の変化と対応してBAT熱産生能が変動することも明らかとなった。本年度は、後者の知見を更に発展させるために、食餌窒素源の異なる飼料で飼育したラットについて、BATの交感神経活性を測定し、更に、肥満モデルラットについても研索した。(1).ラットを、理想蛋白貭組成に似せたアミノ酸混合を含む飼料、あるいは大豆蛋白貭の加水分解ペプチドを含む飼料で、2週間飼育すると、BAT熱産生能は後者の方が亢進していた。この時交感神経活性をノルエピネフリンの代謝回転速度から求めると、やはり後者の方が約50%増加することがわかった。(2).視床下部腹内側核(VMH)を電気破壊すると、ラットは肥満となるが、この時交感神経ーBAT系の活性も低下することが、我々によって確立している。そこでこのVMH肥満ラットを用いて、大豆ペプチド食の効果を調べた所、正常ラットの場合よりも、より効果的にBATの熱産生能が亢進することが見出された。これらの結果を総合すると、大豆蛋白貭の摂取は交感神経ーBAT系を賦活してエネルギ-消費を増加させる効果を持つと思われ、肥満の予防に一定の効果を期待することが可能である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)