日本語音声の韻律的特徴の生理学的機制及び語音の音響的特徴との相互関係の研究
Project/Area Number |
02224104
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
廣瀬 肇 東京大学, 医学部(医), 教授 (80010031)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三輪 譲二 岩手大学, 工学部, 助教授 (60125664)
篠崎 晃一 東京都立大学, 人文学部, 助手 (00206103)
中本 正智 東京都立大学, 人文学部, 教授 (20083230)
今石 元久 広島女子大学, 文学部, 教授 (80093574)
桐谷 滋 東京大学, 医学部, 教授 (90010032)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥11,000,000 (Direct Cost: ¥11,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥11,000,000 (Direct Cost: ¥11,000,000)
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Keywords | 韻律 / 喉頭調節 / 筋電図 / 超音波断層法 / 中舌母音 / 音響パラメ-タ / 多変量解析 |
Research Abstract |
1.日本語音声の韻律生成に関する生理的デ-タの収集と解析 1)日本語音声の韻律生成に関与する内・外喉頭筋の関与についての研究 東京方言,大阪方言,青森方言について,その韻律実現に関与する喉頭筋の活動を筋電図学的に検討した。対象筋は輪状甲状筋および胸骨舌骨筋とし,筋電図信号は計算機処理によって平均加算波形を求めて比較した。各種の方言の韻律実現に際し,対象とした両筋の間に相反的なパタンがみられ,とくに胸骨舌骨筋については,ピッチを低く維持するような機能をもって喉頭調節に関与していることが確認された。この所見は大阪方言のような低起式アクセントパタンで明瞭であった。 2)超音波断層法による喉頭上下運動の観察 発話時の喉頭の上下運動をリニアスキャン型超音波プロ-ブを用いて記録し、東京および大阪方言話者が平叙文と疑問文をそれぞれ発話した時のパタンを比較した。その結果基本周波数変動に対応した喉頭上下運動が観測された。 3)各地方言の母音調音時の舌・口唇形状と音声との対比 舌の超音波画像と口唇の正面・側面像を同時記録して、各地方言における中舌母音化の実態を記録解析した。 2.日本語音声の語音と韻律の音響分析と多変量解析 各地方言の語音と韻律の多変量解析を施行し、地域によって基本周波数の変動が少なく平坦な特性を示すことを示した。 3.方言音声資料の収集と音響パラメ-タの定量化 各地方言について文末アクセントとイントネ-ションの関係について検討し,方言の差によって両者の関係が有機的に変化することを確認した。とくに無型アクセント地域にもイントネ-ションが確認された。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)