Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Research Abstract |
本研究は,外国人日本語学習者のための音声学習支援システムの作成と,より効果的な音声教育の方法を探ることをその目的としている。 平成2年度は,拍感覚養成のためのコ-スウエア作成を第1の目標とし,コ-スウエア開発をハ-ドウエア・ソフトウエアの整備と平行して行い,また,デ-タ収集も行った。平成3年度には,拍感覚養成コ-スウエア完成を目指し,アクセントに関する教育方法の研究も進める予定である。 今年度の研究の進捗状況と得られた知見の主要な点を以下に示す。 1.外国人日本語学習者の日本語の知覚と生成の関係を探る実験を行った。コ-スウエアのあるべき姿としては,聴解と発話評価の二つの形態を含む必要があることを確認した。 2.促音訓練プログラムの評価の部分に必要な基礎デ-タ収集のために,外国人発話の促音拍の持続時間を加工し,日本人11名に対し知覚実験を実施した。その結果,先行研究のとおり,80ms〜120msが促音の存在を知覚し始めるポイントとなっていることが,ほぼ確認できた。しかし,外国人発話の評価をめぐっては,発音の自然さなど他の条件が大きく影響するため,持続時間だけでは評価できないことがわかった。 3.拍感覚養成コ-スウエアのうち,促音訓練コ-スウエアの作成を開始し,音声の取りこみ・保存プログラムの開発を終了した。現在,音声の加工と問題作成用プログラム,訓練用プログラム,および,学習者の履歴保存に関するプログラムを開発中である。課題としては,学習者音声の自動切り出し,促音部分の認識方法,DPマッチングの移植などがある。
|