極域における衛星観測デ-タの無人気象観測による検証
Project/Area Number |
02228102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
高橋 修平 北見工業大学, 工学部, 教授 (50125390)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊地 時夫 高知大学, 理学部, 助教授 (70127926)
大畑 哲夫 名古屋大学, 水圏科学研究所, 助手 (90152230)
西尾 文彦 北海道教育大学, 教授 (40044789)
児玉 雄二 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (70186708)
遠藤 辰雄 北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (20001844)
榎本 浩之 北見工業大学, 工学部, 講師 (00213562)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | 衛星観測の地上検証 / 極地環境 / 南極氷床温度分布 / 裸氷原 / 無人観測 / アルゴスシステム / デ-タロガ- / 低温試験 |
Research Abstract |
厳しい環境条件が広がる南極および北極の極地域は、衛星による観測が最も期待されている地域であるが、定量的な議論をするには、やはり現地観測が不可欠なのが実状であり,本研究では極地での極星観測デ-タの地上検証を無人観測装置によって行うこと,およびその無人測機器の極域使用を想定した低温試験等を行った. 南極東クイ-ンモ-ドランド地域において、衛星による温度分布と10m雪温との比較を行った。ノア衛星AVHRRチャンネル5の赤外画像を用い、1987年2月から1988年1月の1年間、月3回の画像から間隔4kmの格子点について年平均表面温度を求めた。この地域では長年10m雪温が測定されており、この10m雪温はその場の年平均気温を表すと考えられ、衛星による表面温度と較べると、沿岸部では雲の影響のために衛星表面温度は低く表れた。また内陸ではほぼよい一致を示すが、逆に内陸中央部では高く出る傾向があり、逆転層などを考慮した補正が必要であることがわかった。 セルロンダ-ネ地域の裸氷原においては消耗量観測およびデ-タロガ-による気象観測を行い、裸氷原上では低いアルベドのために気温が高く、大きな昇華蒸発をすることが説明できた。さらに裸氷原の生成機構についての考察を行った。また海氷観測に関して各種衛星デ-タによる海氷密接度の解析を行った。 無人観測装置については、アルゴスシステム(NOAA経由でデ-タを受信する観測システム)およびデ-タロガ-(CMOSタイプの長期記録計)の2種の形式の無人観測装置について検討した。アルゴスシステムについてはフランスのデ-タセンタ-に記録されたデ-タを国際回線で随時引き出すことにより1年間モニタ-した。デ-タロガ-については、南極氷床のド-ム付近における地域の環境(平均気温ー60℃、最低気温ー90℃)を想定して極寒型無人観測装置用として、ー30℃〜ー70℃のデ-タロガ-耐寒試験を行った。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)