NOAA衛星TOVSデ-タによる成層圏オゾン変動に関する研究
Project/Area Number |
02228204
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
福西 浩 東北大学, 理学部, 教授 (90099937)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 恭 国立極地研究所, 気水圏部門, 助教授 (00141995)
川村 宏 東北大学, 理学部, 助教授 (40169769)
岡野 章一 東北大学, 理学部, 助教授 (10004483)
鳥羽 良明 東北大学, 理学部, 教授 (50025277)
|
Project Period (FY) |
1990
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
|
Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
|
Keywords | オゾン / NOAA衛星 / TOVS / HIRS / 2 / NIMBUS衛星 / TOMS / 成層圏 |
Research Abstract |
NOAA衛星HIRS/2デ-タの1、2、3、8、9チャンネルの輝度温度デ-タから回帰法を用いて日本上空のオゾン全量の水平分布を求めることが可能となった。その内容は以下の通りである。 1.上記チャンネルを用いた単なる線形回帰では、日本付近(北緯15ー60度)のようにオゾン全量の南北勾配が大きい全ての領域にわたって正確にオゾン全量を求めることはできないことがわかった。これはオゾン観測チャンネルであるチャンネル9に含まれる地表面放射量のオゾン層透過率に対する依存性を、一組の固定した回帰係数を用いた線形回帰では表現できないためである。 2.上記の問題を克服するために、回帰式に各チャンネルの輝度温度に加えて、成層圏有効温度(チャンネル2の輝度温度を使用)を用いて算出されるオゾン層の透過率を組み込み、さらにそれらの2次の項も加えるようにした。 3.さらにHIRS/2センサ-の走査角によってオゾン層の光学的厚さが見かけ上変化するので、チャンネル9の観測輝度温度を衛星直下の値に変換するための走査角補正を行なった。 4.以上を考慮した回帰式を用いて1989年2月のHIRS/2デ-タから日本上空のオゾン全量水平分布を導出し、NIMBUSー7TOMSデ-タとの比較を行なった結果、両者の偏差は平均4%であった。 5.上記のオゾン全量水平分布導出は昼間のデ-タについてであるが、雲域でも導出可能であり、さらにある期間の連続したオゾン分布の変動をとらえることもできた。今後さらに夜間についての導出も可能となるよう解析を進める。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)